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** [[キリスト教]]用語としての罪
*** [[アダムとイブ]]が[[エデンの園]]で犯した罪が人間の本性を損ねたため、以来人間は神の助けなしには克服し得ない罪への傾きを持つことになったという思想。→[[原罪]]を参照。
*** [[ラテン語]]の'''sin'''(英:[[:en:Sin|sin]])を邦訳した語。[[新約聖書]]の、「ローマの信徒への手紙」の第1章の終わり近くに、人類の罪が、列挙されている<ref>聖書、新共同訳、日本聖書協会、1999年</ref>[[天法]]に違反するような行い。→[[七つの大罪]]を参照。
* 日本史用語としての罪
** 上代までは日本語には「罪」と「刑」の明確な語義上の区別が存在せず(古訓ではともに「ツミ」と読んだ)、行為と結果という[[因果律]]で結び付けられた一つの事象と捉えられていたため、どちらも今日の「犯罪」及び「刑罰」と同意味に扱われた。このため上代においては神道上の「犯罪」に相応する「天つ罪・国つ罪」と「刑罰」に相応する「祓・禊」が分離不可能な一連の出来事として捉えられ、[[律令法]]における[[死刑]]を「[[死罪 (律令法)|死罪]]」(=死によって報われるに相当する犯罪)と呼ぶことが行われていた。この2語の語義が完全に分離したのは[[平安時代]]以後といわれる。→[[刑罰]]を参照。