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それに対して、ものに付け加わったり失われたりして、そのものが、そのものであることには関わらない(必然性のない)付帯的な性質を、[[偶有]](性)という。
一般的には広義の使われ方として、「見せかけ」や「表面上の事柄」に対する概念としての「正体」や「真髄」など「ものの奥底にある表面的でない、中心的な、本当の「性質」の意味で使われる。
対義語は[[現象]]。
== 思想史 ==
中世盛期[[スコラ学]]以降は、essentia (本質存在)は[[実存]](現実存在 エクシステンティア exsistentia)の対概念とされてきた。
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{{see also|神の存在論証}}
なおアリストテレスの上述の議論を継承した中世の[[普遍論争]]においては、実在するものは個物であるとする立場にたつ[[唯名論]]と、普遍(形相)こそが実在である[[実在論]]とが対立した。<!--これを実在論の立場から両者を調停したトマス・アクィナスは、普遍は神の知性においては事物に先だってante rem存在し、世界の中においては事物の中in reに存在し、そして人間の知性においては事物の後にpost rem存在するとしている。-->
== 関連項目 ==
* [[三位一体]]
* [[普遍論争]]
* [[実体]]
* [[プロトタイプ理論]]
{{DEFAULTSORT:ほんしつ}}
[[Category:哲学の概念]]
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