「源威集」の版間の差分

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'''源威集'''(げんいしゅう)は、[[南北朝時代 (日本)|南北朝時代]]後期([[14世紀]]後半)に書かれた[[軍記物]]。「源氏の威」すなわち[[河内源氏]]の[[武家政権]]([[鎌倉時代]]及び[[室町幕府]])の正当性とこれを支えた[[東国]][[武士]]の活動を中心に描く。著者については[[結城直光]]説と[[佐竹師義]]説がある<ref>例えば、加地宏江は文中に表れる著者の経歴や佐竹師義と関連する独自の記事の存在を指摘して佐竹師義説を提示し、高橋恵美子は『吾妻鏡』と重複しない『源威集』独自の記事が結城氏関係のものであること、結城直光の時代の結城氏が当主の相次ぐ早世や白河結城氏に惣領の地位を奪われて存亡の危機にあったことを指摘し、結城氏と鎌倉・室町幕府とのつながり(幕府への忠義と功績)を示すために著したとして結城直光説を唱えてい。</ref>。全2巻。
 
== 概要 ==
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*加地宏江『中世歴史叙述の展開  「[[職原鈔]]」と後期軍記』([[吉川弘文館]]、1999年)
:第Ⅱ篇第一部、「『源威集』の研究」がある。ISBN 4642027793
*高橋恵美子『中世結城氏の家伝と軍記』([[勉誠出版]]、2010年)
:第三部第一章、「中世東国武士団と〈軍記〉 下総結城氏と『源威集』」がある。ISBN 4585031715
 
== 関連項目 ==