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==概略==
ドムス・アウレアは、西暦[[64年]][[7月19日]]にキクルス・マクシムスから発生し、ローマ市のほとんどを焼き尽くした[[ローマ大火]]後にネロが建設した宮殿である。その広大な敷地は50haとも150haとも言われる。伝統を保持していたローマ市において、ローマン・コンクリートの造形を追求した革新的な建築物であったと評価できるが、[[9669年]]にこの宮殿に住んだ[[ウィテリウス]]は、優雅でないと酷評している。
 
宮殿の設計は建築家セウェルスと、機械装置を考案したケレルによって行われた。[[庭園]]を中心に多くの建築物が複合した宮殿で、その入り口には大列柱廊と37mの高さのネロのブロンズ像(コロッスス)を構え、天井から花弁と香水が降り注ぐ食堂、天空の如く回転するドームなどがあったほか、ギリシアなどからもたらされた美術品が無数に置かれていた。しかし、ネロの死後、[[104年]]に宮殿は火災に遭い、その敷地は次々と公共建築用地に転用され、急速に消滅した。このため、宮殿は文献からその姿を想像することしかできず、全容についてはよく分からない。宮殿の跡に建設されたものとしては、庭園にあった池の跡にウェスパシアヌスが建設した[[コロッセオ|アンフィテアトルム・フラウィウム]]や、その北側に造営されたトライアヌスの浴場などがある。