「喰いタン」の版間の差分
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後述の[[喰いタン (テレビドラマ)|テレビドラマ]]化との兼ね合いから、2006年の後半頃の放映前後からは『味っ子II』が長期休載状態となり、2007年8号において一部完結として連載終了となった。その後、本作が終了したことで2009年17号より『味っ子II』の連載が再開されることになった。
物語の流れは、'''喰いしん坊探偵・通称『喰いタン』の 高野聖也が、知識と味覚を駆使して事件を解決していく'''というもの。著者の本作以外の代表作品は、食に関しての勝負や成長ドラマが多い。それに対し、本作は食がテーマの(一風変わった)[[ミステリ|推理物]]となっている。これは作者が本作以外で少し控えていた「笑い」を前面に出して、新境地を開拓しようとした試みといえるだろう。
基本的にはコメディータッチの作品。食品にまつわる科学的特性や、さまざまな料理の豆知識に関連した推理がメインとなっている。単行本は、[[韓国]]や[[台湾]]でも出版されている。
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ドラマは[[土曜ドラマ (日本テレビ)|日テレ土曜ドラマ]]枠における放映とされ、企画時の仮想視聴対象者が『イブニング』読者層とは全く異なる<ref>『イブニング』読者層が一般青成年男性なのに対して、ドラマは児童層を対象とし「食育」を意識した作りになっている。</ref>ため、人物設定や作品の方向性などに多大なる改変が加わっており<ref>原作で男性の緒方警部がドラマでは女性である、ドラマでは事務所が「ホームズ・エージェンシー」になっている等。{{main|喰いタン (テレビドラマ)}}</ref>、ストーリーや演出についても原作に沿っていない。
あまりに異なっていたため、両者を見比べて驚いた読者(視聴者)も
== あらすじ ==
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== 主な登場人物 ==
;高野 聖也(たかの せいや)
:主人公。探偵を営みつつも、歴史小説家の顔も持つ人物。稀代の美食家にして大食漢。彼が食事をした後には、いつも使用済みの食器が山をなす。[[食通|グルメ]]ではあるが、庶民的な[[コロッケ]]や屋台の[[焼き鳥]]なども大好物<ref>本人曰く、「食の平等者」。</ref>。事件現場の毒が混入された可能性のある食べ物でさえ、彼は平気で食べてしまう<ref>ギャグ的な表現だと思われるが、第45話ではトラック2台分の弁当を全部1人で喰い尽くした。</ref>。料理を食べたときに旨味と言うのが口癖のようだ<ref>甘いものを食べたときには甘味ということもある。</ref>。
:学生の頃に両親が亡くなり、相続した莫大な遺産で半ば道楽のように探偵と小説家の仕事をしている<ref>その遺産について高野は第50話で、自宅の金は自分の連日連夜の暴飲暴食で尽きかけている旨の発言をしている。</ref>。小説家としては成功しており、大学生から大使に至るまで幅広いファンを獲得している。他にも、持ち前の食欲を生かして様々な料理関係の雑誌に記事やルポを書いており、透明性の高いその内容から読者の人気も高い。そのお陰か、格式の高いレストランからは歓迎される事もある。いつも小言を言う父親代わりの大田原を煙たがっているが、内心ではかなり恩義を感じている。その大田原によれば、子供の頃から非常に食い意地が張っていたらしい<ref>本人も、あんパンを28個食べた記憶があるとの発言をしている。</ref>。「大賢は大愚に似たり」という諺を地で行くような人物で、彼の食への執着は ある意味常軌を逸している。実際、食事を邪魔された際には大抵邪魔した相手に報復しており、犯人の顔面が変形するまで殴り続けた事もある。
:しかし探偵としての能力は、こと食べ物が絡む限り研ぎ澄まされる。 食の探偵を自負するだけあって、その頭脳には古今東西あらゆる料理や食材に関しての知識が詰まっている。また、悪事に対しては一貫して冷徹。普段の性格とは全く異なり、時には畏怖の念を起こさせるほどの鋭い目を見せる。大田原が殺されそうになった時は、(警察にこそ引き渡さなかったものの)決して犯人を許さなかった。のちに黒瓜や狩野などのプロ犯罪者集団 “仕事屋”と、思いがけず敵対することになるが物語に絡まないまま連載が終了した。なお、中期頃から上手いものを食べた際「じわわわぁ~ん」("わ"の数は話により違う)という効果音と共に頬を赤らめるようになった。
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