削除された内容 追加された内容
→‎概要: 追加他
6行目:
[[助数詞]]として、棹(さお)という語を使って数える。
 
== 種類概要 ==
元来「箪笥」とは、日本の古典的な家具の名称であり、英語で"[[w:en:Tansu|Tansu]]"と呼ぶのは、そうした引き出しを主とした収納家具である。現在ではこれらを'''和簞笥'''とも呼ぶ。一方、近代になって西洋風の収納家具が用いられるようになったときにも、これらを箪笥に含めて、'''洋簞笥'''や'''洋服簞笥'''などと呼ぶようになった。英語でいう"[[w:en:Wardrobe|Wardrobe]]"などがそれにあたる。
通常は[[衣服]]を収納する'''衣装簞笥'''、'''洋服簞笥'''や、[[食器]]を収納する'''茶簞笥'''などが一般的であるが、手回り品を入れる'''用簞笥'''、帳面を入れる'''帳簞笥'''、薬屋で[[生薬]]を入れるのに使われた'''百味簞笥'''、[[武家]]の'''刀簞笥'''など、入れるものに合わせて様々な大きさや形の簞笥が作られてきた。
 
また、西洋式の'''洋簞笥'''と、[[日本]]式の'''和簞笥'''がある。
 
和簞笥には、両脇に棹通し金具がつけられており、長持と同様に、棹を通して持ち運べるようになっている。これが簞笥の数え方「棹」の由来である。
 
== 種類 ==
また、'''婚礼簞笥'''といわれる、結婚時に用意される一式揃いのものがある。
通常は収納するものによってさまざまに別れ、[[衣服]]を収納する'''整理簞笥'''、'''衣装簞笥'''、'''洋服簞笥'''や、[[食器]]を収納する'''茶簞笥'''などが一般的であるが、手回り品を入れる'''用簞笥'''、帳面を入れる'''帳簞笥'''、薬屋で[[生薬]]を入れるのに使われた'''百味簞笥'''、[[武家]]の'''刀簞笥'''など、入れるものに合わせて様々な大きさや形の簞笥が作られてきた。
 
また、'''婚礼簞笥'''といわれる、結婚時に用意される一式揃いのものがあり、標準的には整理簞笥、洋服簞笥、和簞笥(この場合引き出しとして[[和服]]用の特別の設備をしたもの)の3点セットである。
なお、簞笥の中には盗難防止のからくりを施した'''からくり簞笥'''というものもある。逆に、非常時に簞笥ごと押して持ち出せるように[[車輪]]を付けた、'''車簞笥'''というものもある。
 
また形態的には、盗難防止のからくりを施した'''からくり簞笥'''というものや、逆に非常時に簞笥ごと押して持ち出せるように[[車輪]]を付けた、'''車簞笥'''というものもある。日本では他にも[[階段]]の形をしており、実際に階段として利用される'''箪笥階段'''(階段箪笥や箱階段とも)がある。この場合建物の構造の一部(背面が壁や柱そのもの)となっているものもあり、そういったものは建設時に作り付けとして設置され移動できない。後付で設置される場合は大きさを揃えた引き出しを並べただけの物も多く、その場合は移動可能である(後付でも固定されている場合もあるので一概には言えない)。
 
材質別では、[[関東]]の和簞笥では、[[キリ|桐]]で作られたものが高級品として有名である。他に、[[スギ]]、[[タモ]]、[[サクラ]]、[[ケヤキ]]、[[ナラ]]などの木材がよく使われる。
 
日本では他にも[[階段]]の形をしており、実際に階段として利用される'''箪笥階段'''(階段箪笥や箱階段とも)がある。この場合建物の構造の一部(背面が壁や柱そのもの)となっているものもあり、そういったものは建設時に作り付けとして設置され移動できない。後付で設置される場合は大きさを揃えた引き出しを並べただけの物も多く、その場合は移動可能である(後付でも固定されている場合もあるので一概には言えない)。
 
== 歴史 ==