「マメヅタ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m リンク修正
m編集の要約なし
2行目:
|名称 = マメヅタ
|色 = lightgreen
|画像=[[Image:Lemmaphyllum microphyllum mameduta.JPG|right|260px|thumb250px]]
|画像キャプション = 樹皮に着生するマメヅタ]]
|界 = [[植物界]] [[:w:Plantae|Plantae]]
|門 = [[シダ植物門]] [[:w:Pteridophyta|Pteridophyta]]
9 ⟶ 10行目:
|科 = [[ウラボシ科]] [[:w:Polypodiaceae|Polypodiaceae]]
|属 = [[マメヅタ属]] ''Lemmaphyllum''
|種 = '''マメヅタ''' ''L. microphyllum''
|学名 =''Lemmaphyllum microphyllum''<br/>{{AU|Presl.}}
}}
 
'''マメヅタ''' (''Lemmaphyllum microphyllum'' Presl) は、丸い葉の[[ウラボ]]であに属す[[着生シダ植物門|シダ植物]]として、。樹木や岩に茎をはわせる着生植物である。独特の丸い葉をつける。山間部ではごく普通に見られる。
 
== 特徴 ==
茎は細くて長くはい回り、まばらに葉をつける。葉は'''栄養葉'''と'''胞子葉'''の二型がある。'''栄養葉'''は着生生活に適応して水分を多く蓄えており、肉厚で丸い。長さは1-2cm。葉柄は数mmで細い。まるで[[グリーンピース]]の豆を半分に切ったのを蔓に並べたような姿である(そこまで厚くはないが)
'''マメヅタ'''(''Lemmaphyllum microphyllum'' Presl)は、[[シダ植物門]][[ウラボシ科]]に属する。樹木や岩に茎をはわせる着生植物である。独特の丸い葉をつける。
 
茎は細くて長くはい回り、まばらに葉をつける。葉は'''栄養葉'''と'''胞子葉'''の二型がある。'''栄養葉'''は着生生活に適応して水分を多く蓄えており、肉厚で丸い。長さは1-2cm。葉柄は数mmで細い。まるで[[グリーンピース]]の豆を半分に切ったのを蔓に並べたような姿である(そこまで厚くはないが)。
 
'''胞子葉'''は長さ6cm程のへら型で、栄養葉よりはるかに細くてより長い。やや表側に反り返る傾向がある。栄養葉より高く立ち上がっており、ちょうど、[[ヘビ]]が鎌首をもたげたような姿である。裏面の主脈の左右の先端側に[[胞子のう]]群が一面につく。縦二本の茶色の線を引いたように見える。
26 ⟶ 27行目:
 
== 類似種 ==
同属は日本、中国から東南アジアにかけて約十種あり、日本にはもう一種、'''[[オニマメヅタ''']] (''L. pyriforme'' (Ching) Ching) が[[屋久島]]などから知られている。葉の先がとがり、胞子葉の幅が広く、[[胞子のう]]群は丸いものが左右二列に並ぶ。これは、むしろこの配置が基本であり、マメヅタではこれが密着して線になってしまったと見るべきらしい。他の属との関係で言えば、[[ノキシノブ]]属がごく近縁であるとのことされる
 
[[沖縄県|沖縄]]などのものはより大きく細長くなるので'''リュウキュウマメヅタ''' (''L. m.'' var. ''obovatum'') という変種と見なすこともある。
 
なお、[[ラン科]]の[[着生植物]]に[[マメヅタラン]](''Bulbophyllum drymoglossum'' Maxim.)と言うのがあり、姿が実によく似ている。ランの方が葉が小型で硬く、匍匐茎や根がより太いことで簡単に区別できる。ただし、ランの方が環境には敏感で、マメヅタほど開けたところには出てこない。
38 ⟶ 39行目:
 
== 参考文献 ==
*岩槻邦男編『日本の野生植物 シダ』,(1992), 平凡社)
*光田重幸『しだの図鑑』,(1986), 保育社)
 
{{DEFAULTSORT:まめつた}}