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{{otheruseslist|[[戦国時代 (日本)|戦国時代]]の輸送業者である'''馬借'''|[[北九州市]][[小倉北区]]の町名の馬借|馬借 (北九州市)|}}
 
'''馬借'''(ばしゃく)は、[[ウマ|馬]]を利用し、荷物を運搬する輸送業者。主に[[室町平安時代]]から[[戦国時代 (日本)|戦国時代]]にかけて活躍した。
 
==輸送方法==
輸送方法は馬の背に荷物を掛け、それを人が追う形をとる。
輸送方法は馬の背に荷物を掛け、それを人が追う形をとる。はじめは、[[農民]]たちが[[農閑期]]に片手間で行っていたが、[[室町時代]]以降は専業化した。
 
[[大津市|大津]]、[[坂本 (大津市)|坂本]]、[[淀]]などの水陸交通の要地や主要街道沿いの町に集団で住み、船で運ばれたものを[[京都]]や[[奈良]]など、当時消費の激しかった地域に運び込んだ。
 
==用途==
その組織力や情報の得やすさ、そして当時は治安の悪さから護衛の戦闘員を有していた点などから、室町時代には、一揆の中心にもなり、[[正長の土一揆]]や[[嘉吉の徳政一揆]]などが知られているが、後者では一揆の攻撃対象となった[[比叡山]][[延暦寺]]の保護を受けていた[[近江国|近江]]の馬借が一揆から離反して、馬借勢力そのものが分裂している。また、延暦寺が鎮圧の先頭に立った[[天文法華の乱]]では、京都につながる[[関所]]を封鎖して[[法華宗]]勢力が抑える京都を経済封鎖した。