「マルチタスク」の版間の差分

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タスクの切り替えにはハードウェアタイマ[[割り込み]]が用いられることが多く、この場合割り込みによって一定時間内([[タイムスライス]])に強制的に[[オペレーティングシステム]](OS)に制御が移る。OSは一定の方式に従い次のタイムスライスを実行中の[[タスク]]・[[プロセス]]・[[スレッド (コンピュータ)|スレッド]](マルチスレッドOSの場合)に割り当てる。このことを'''プリエンプション''' (preemption, 横取り) という。
 
この方式を特に'''プリエンプティブ''' (preemptive) なマルチタスクという。パーソナルコンピュータ用商用OSでは、[[OS/2]]、[[Windows NT系]]OS、[[Mac OS X]]、[[Linux]]などがあり、企業向けには[[メインフレーム]]用OS,[[Unix]]などが該当する。一定時間内にOSに制御が戻るため、システム全体の堅牢性が高い。一方、OSがCPU時間を管理する必要があり、また、一定時間毎にタスク切り替え処理が発生するため、処理にはコストがかかるが、現在のCPUの能力向上と共にそのコストは問題にならなくなっており、現在は、メリットの多いこちらの方式が主流である。
 
タスクを切り替える間隔を'''クオンタム'''と呼ぶ。この時間が長ければ長い程、システムの負荷が低い。しかし、一定期間内で同時に処理できる数はクオンタムに反比例する。この為、サーバ向けのOSではクオンタムは短くして応答を良くする様に調整される。