「グレコ」の版間の差分

*グレコ社は、[[1960年代]]後半から[[1970年代]]にかけては、良質のコピーモデル、VBシリーズ（[[カール・ヘフナー]]社製[[ヘフナー・500-1|500-1]]のコピーモデル）や、EGシリーズ（([[ギブソン (楽器メーカー)|ギブソン]]製[[ギブソン・レスポール|レスポール]]のコピーモデル）)を続々と生産した。高品質であるながら低価格を実現したEGシリーズは、当時[[東海楽器製造|トーカイ]]が販売していたレスポールコピーモデルであるLSシリーズと人気を2分した。また、EGシリーズ以外のシリーズとしては、主に[[フェンダー (楽器メーカー)|フェンダー]]社製[[フェンダー・ストラトキャスター|ストラトキャスター]]のコピーモデルを展開していたSEシリーズなどがある。

*また創業初期のグレコ社は、[[ザ・ビートルズ]]の[[ジョン・レノン]]が使用して人気が高い、[[リッケンバッカー]]330(JG)のコピーモデル(絶版)のを生産したが、木目調、ブラック色は生産数も多くポピュラーであるが、リッケンバッカー330(JG)のワインレッド色は生産数も少ないためもあって、今ではたいへん貴重なエレキギターである。また、リッケンバッカー社のギターでは、360シリーズ(絶版)も多く生産しされた。

*グレコ社は、1980年頃からコピーモデル製作だけでなく、自社オリジナルモデルにも注力しており、1981年発売のBoogieシリーズ（BG800）、GOシリーズを初め、[[ミック・ラルフス]]モデル等アーティストモデルも製作、[[2005年]]には高級ギターメーカーとして知られる[[ゼマティス]]（Zemaitis）との正規ライセンス契約によりグレコ・ゼマティス（Greco Zemaitis）シリーズを展開、さらに現在はゼマティスを傘下に収めてブランドを再興している。

*グレコ社は、日本国内の多くの楽器製造メーカーが価格競争や経費削減の為、生産拠点を日本から[[アジア]]諸国([[韓国]]や[[中国]]など)へ移す中、低価格ながらも高品質な楽器を現在でも日本国内で生産し、提供し続けている(2006年現在)。