「コンピュータ支援教育」の版間の差分

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コンピュータ支援教育については、主に「CAI」と表記されることが多く、おおむね[[学校教育]]などにおいてコンピュータを最大限に活用しようとすることを[[意味]]することが多い。[[学校]]へのコンピュータの導入は、[[1980年代]]から段階的に行われており、その時にコンピュータに教育活動の一部を担わせることができないかと検討された結果、コンピュータ支援教育(CAI、computer-assisted instruction または computer-aided instruction)の[[概念]]が生じてきたと考えられている。
 
最も初歩的な[[CAI]]としては、教材提示用のディスプレイに先生教師が画像を送り、その画像を見て学習者が比較実習を行うものがある。教材提示用ディスプレイとは、パソコン教室などに設置されている学習者用PCの傍らに据えられたディスプレイのことで、このディスプレイは基本的にはPCに接続されず、スタンドアローンの状態である。
このディスプレイに、RGB信号分配器の要領で先生教師側からPCやDVD、VHSの画像を送り、学習者はそれを参照するのであるが、通常市販されているアナログRGB分配器では学習者分(20~50人ほど)の分配に耐えることは難しいため、こういったCAI用画像分配器を開発・販売しているメーカーがある。[[ランドコンピュータ]]や[[トーエイ工業]]、[[関西電機]]がそれらメーカーにあたる。
教材提示用ディスプレイとは、パソコン教室などに設置されている学生用PCの傍らに据えられたディスプレイのことで、このディスプレイは基本的にはPCに接続されず、スタンドアローンの状態である。
このディスプレイに、RGB信号分配器の要領で先生側からPCやDVD、VHSの画像を送り、学生はそれを参照するのであるが、通常市販されているアナログRGB分配器では学生分(20~50人ほど)の分配に耐えることは難しいため、こういったCAI用画像分配器を開発・販売しているメーカーがある。[[ランドコンピュータ]]や[[トーエイ工業]]、[[関西電機]]がそれらメーカーにあたる。
 
現在、学校などにあるPC教室には教材提示用ディスプレイ(「サブ・ディスプレイ」や、習者PC2台につき1台をシェアするため通称「中間ディスプレイ」と呼ばれる)がデフォルトのインフラとして定着している場合が多く、またプロジェクタの代わりにもなるため(というよりはプロジェクタより優れた提示装置になるため)、理科室や視聴覚室にも導入されるケースが多い。こういった用法も広義では[[CAI]]と言える。
 
現在の[[教育技術]]の[[研究]]において、「[[CAI]]」を意味する「コンピュータ支援教育」に関するものは、ほとんど見られなくなっており、大半の研究が[[eラーニング]]に関する研究や[[デジタル教材]]・[[マルチメディア教材]]に関する研究に移行している。