「交響曲第6番 (マーラー)」の版間の差分

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ヴァイオリンの趣深く豊かな主要主題は、「[[亡き子をしのぶ歌]]」との関連が指摘されている。穏やかだが半音階的進行には不安も覗かせるもの。この旋律がフルートやコーラングレなど各楽器に歌い継がれ、美しい情緒と牧歌的な雰囲気を広げる。この楽章全体が一本の旋律でつながっていると指摘する者もある。ここでもモットー和音が多く使われるが、しばしば短3度→長3度(暗→明)という逆行が見られる。副主題が木管に現れた後、再び主要主題が現れる。これが消えると再び副主題が現れる。中間部ではハープ、チェレスタも加わり、ホルンが楽しげに呼びかけ、トランペットが第1部の動機をもとにした旋律で応える。再び主要主題が復帰する。しばらく落ち着いた雰囲気が続くが、トランペットの動機が絡んでくると副主題が現れさらに劇的に扱われ、クライマックスを形成してゆく。カウベルの響きが終わり近く、哀しみが堰を切ったようにあふれ出すが、次第に落ち着き、速度を落として静かに終わる。
 
演奏時間は14~18分程度。
 
===第4楽章===