「艦砲射撃」の版間の差分

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[[戦艦]]の[[主砲]]など、陸上の野砲などと比べ[[口径]]の大きな大威力の大砲が使用できるため、支援射撃としてはかなりの効果があり、一説には「戦艦の主砲は4個[[師団]]に匹敵する」と言われたほどであった。[[2006年]]に戦艦[[アイオワ (戦艦)|アイオワ]]を最後に世界の戦艦が全て退役したため、[[第二次世界大戦]]時における戦艦の主砲で行ったような大打撃力の艦砲射撃はできなくなった。
 
第二次世界大戦で有名なものでは[[ドイツ海軍]]が[[ポーランド侵攻]]時に準弩級戦艦「[[シュレスヴィヒ・ホルシュタイン (戦艦)|シュレスヴィヒ・ホルシュタイン]]」で行ったのが同大戦最初の艦砲射撃である。有力な敵勢力に対し行ったものであれば[[フランス海軍]]が行った「[[ジェノヴァ砲撃ード作戦]]」が世界初である。続いて[[アメリカ海軍]]が[[太平洋戦争]]、[[朝鮮戦争]]、[[ベトナム戦争]]及び[[湾岸戦争]]で戦艦を利用し、[[アメリカ海兵隊]]の上陸前支援として行ったものなどが挙げられる。[[沖縄戦]]では艦砲射撃で地形が変わったとも言われ、また生き残った沖縄の人間は、戦後自分たちのことを「カンポーヌクェーヌクサー(艦砲射撃の喰い残し)」と呼んだ例がある。
 
第二次世界大戦後は、各種[[ミサイル]]の発展により、[[地対艦ミサイル]]による沿岸防御、[[巡航ミサイル]]という攻撃手段の獲得により水上艦艇による艦砲射撃は終焉を迎えようとしていたが、[[1982年]]の[[フォークランド紛争]]で上陸部隊の支援の為に艦砲射撃が何度か行われている。その戦訓を取り入れて[[イギリス海軍]]は艦砲を搭載していなかった[[22型フリゲート]]の後期建造艦へ114mm砲を搭載している。