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'''センモウヒラムシ''' (''Trichoplax adhaerens'') は、単純な風船状の海産[[動物]]である(訳注:風船とうより[[煎餅]]に似ていた形の海産[[動物]]であ。軟体性であり、直径は約0.5ミリメートル5mm。巨大な[[アメーバ]]に見かけが似ているが、多細胞であり、裏表の区別がある。'''平板動物門'''(または'''板状動物門''' Placozoa)唯一の種として分類される。
 
== 発見の歴史 ==
[[1883年]]、[[オーストリア]]のシュッツ ([[:en:Franz Eilhard Schulze|Schuze]]) によって海水水槽中から発見された。[[学名]]である ''T. adhaerens'' は、ガラスピペットや[[顕微鏡]]のスライドガラスを含む基盤に付着する (adhere) 性質から命名された。これを[[中生動物]]とする説がある一方で、同様の動物を観察した Stiasny は、同じ水槽に ''Eleutheria''属のクラゲが出現したことに注目し、これを[[刺胞動物]]の幼生である[[プラヌラ]]の変形したものだと断定した。それ以降は記録がなかったため、種の存在自体が疑問視され、あるいは刺胞動物として決着済みとの文章も一人歩きする状態が続いていた。しかし、1960年代に再発見され、培養に成功したことにより詳細な研究が進んだ。この結果、他の動物群には属さないことが明らかになり、[[1971年]]、新たに設けられた平板動物門 (Placozoa) に分類された。
 
== 形態的特徴 ==
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== 参考文献 ==
*{{Cite book | 和書 | title = 無脊椎動物の多様性と系統 : 節足動物を除く | author = 白山義久(編) | publisher = 裳華房 | year = 2000 | month = 11 | series = バイオディバーシティ・シリーズ 5 | id = ISBN 4-7853-5828-9}}
*{{Cite journal | 和書 | author = 鈴木寶 | title = トリコプラックス (Placozoa) について | year = 1980 | journal = 動物と自然 | volume = 10 | issue = 5 | pages = 4-8 | publisher = ニューサイエンス社 }}