「情報理論」の版間の差分

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'''情報理論'''(じょうほうりろん、{{lang-en-short|Information theory}})は、[[情報]]・[[通信]]を[[数学]]的に論じる[[学問]]である。[[応用数学]]の中でも[[データ]]の[[定量的研究|定量化]]に関する分野であり、可能な限り多くのデータを[[メディア (媒体)|媒体]]に格納したり[[通信路]]で送ったりすることを目的としている。[[情報エントロピー]]として知られるデータの尺度は、データの格納や通信に必要とされる平均[[ビット]]数で表現される。例えば、日々の[[天気]]が3ビットのエントロピーで表されるなら、十分な日数の観測を経て、日々の天気を表現するには「平均で」約3ビット/日(各ビットの値は 0 か 1)と言うことができる。
 
情報理論の基本的な応用としては、[[ZIP (ファイルフォーマット)|ZIP形式]]([[可逆圧縮]])、[[MP3]]([[非可逆圧縮]])、[[デジタル加入者線|DSL]]([[伝送路符号化]])などがある。この分野は、[[数学]]、[[統計学]]、[[計算機科学]]、[[物理学]]、[[神経科学]]、[[電子工学]]などの交差する学際領域でもある。その影響は、[[ボイジャー計画]]の深宇宙探査の成功、[[コンパクトディスク|CD]]の発明、[[携帯電話]]の実現、[[インターネット]]の開発、[[言語学]]や人間の[[知覚]]の研究、[[ブラックホール]]の理解など様々な事象に及んでいる。