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さらにG.Sonnenfeldらは、脚部傷害感染モデルにおいて、AHCCは細菌感染に対して保護効果があることを報告している。その実験は、モデルマウスを用いて、感染前8日間AHCCを強制経口投与した。感染24時間前からマウスを絶食させ、さらに感染後6時間まで継続し、LD50相当量の肺炎桿菌を大腿部の筋肉内に感染させ、AHCC投与群とコントロール群で生存率を比較した。その結果、AHCCを前投与したマウスの生存率が大幅に延長され、[[サイトカイン]]や[[リンパ球]]が増加し、免疫システムの全体的な活性化を誘導し、絶食を含む外科的感染症モデルにおいて、対応策として使用できることが明らかになった<ref name="r37">Hernan Aviles, Gerald Sonnenfeld, et al. (Binghamton University, USA) "Active hexose correlated compound activates immune function to decrease bacterial load in a murine model of intramuscular infection" The American Journal of Surgery 195: 537-545 (2008)</ref>。
 
また、独立行政法人 医薬基盤研究所の難病・疾患資源研究部疾患モデル小動物研究室プロジェクト(代表:野村大成)では、宇宙[[放射線]]を含む宇宙環境の人体影響評価と防護に関する研究の中でAHCCによる[[放射線]]防護効果の可能性を示している。すなわち、2%のAHCC水溶液を経口摂取させたマウスに放射性[[セシウム137]]のγ線を照射したところ、AHCCを摂取させていない対照群と比較して[[白血病]]や[[腫瘍]]、胎児奇形の発生率が有意に低下したことを「宇宙利用シンポジウム2011(主催:宇宙航空研究開発機構)」で報告した<ref name="r38">Taisei Nomura, et al. (National Institute of Biomedical Innovation, JAPAN) "Evaluation of Human Risk in Space Environment and Its Protection" Space Utiliz Res, 27 (2011)</ref>。
以上から、スペースフライト感染モデルや外科的感染モデルにおいて、AHCCは生存率を上げ、死に至る時間を延長し、さらには致死量感染に対する抵抗性を誘導した。これは、早期の非特異的なバランスある免疫反応や細菌の効果的なクリアランスにつながる[[白血球]]の再分布を誘導することによることを示唆している。
 
以上から、スペースフライト感染モデルや外科的感染モデル、放射線照射において、AHCCは生存率を上げ、死に至る時間を延長し、さらには致死量感染に対する抵抗性を誘導した。これは、早期の非特異的なバランスある免疫反応や細菌の効果的なクリアランスにつながる[[白血球]]の再分布を誘導することによることを示唆している。