「瑜伽行唯識学派」の版間の差分

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== 沿革 ==
[[弥勒菩薩|弥勒]](マイトレーヤ)を祖とし、[[無着]](アサンガ)・[[世親]](ヴァスバンドゥ)が教学を大成した。のち、論理学を完成した[[陳那]](ディグナーガ)、[[成唯識論]]の思想を展開した[[護法]](ダルマパーラ)などが出ている。
 
瑜伽行派は、インド[[大乗仏教]]史上、[[空 (仏教)|空]]を説く[[中観派]]とともに二大思潮を形成したが、6-7世紀頃から中観派との間によく論争が行われるようになり、一方、教学上の統合の動きもあった。後代にはインド一般には「唯識派」と呼ばれた。
 
[[東アジア]]には[[唐]]時代に[[玄奘]]([[三蔵法師]])の仏典請来により体系がもたらされ、唯識を元に[[法相宗]]が立てられた。日本へは[[奈良時代]]に伝来した。[[興福寺]]、[[薬師寺]]に伝わっている。
 
==主な人物==
*[[マイトレーヤ]]([[弥勒]]、270ー350年頃):『[[瑜伽師地論]]』(漢訳説)、『[[現観荘厳論]]』、『[[大乗荘厳経論]]』(チベット説)、『[[中辺分別論]]』、『[[法法性弁別論]]』、『[[究竟一乗宝性論]]』(チベット説)
*[[アサンガ]]([[無著]](無着)、310-390年頃):『瑜伽師地論』(チベット説)、『大乗荘厳経論』(漢訳説)、『[[摂大乗論]]』、『[[顕揚聖教論]]』、『[[大乗阿毘達磨論]]』、『[[順中論]]』
*[[ヴァスバンドゥ]]([[世親]](天親)、320-400年頃): 『[[唯識二十論]]』『[[唯識三十頌]]』『[[大乗成業論]]』『[[大乗五薀論]]』『[[大乗百法明門論]]』『[[仏性論]]』(『[[倶舎論]]』)(『[[無量寿経優婆提舎願生偈]]』)
<br/>
*[[ディグナーガ]]([[陳那]]、480-540年頃):
'''唯識十大論師'''
*[[スティラマティ]]([[安慧]]、510-570年頃):
*[[ナンダ]]([[難陀]]、6世紀)
*[[ダルマパーラ]]([[護法]]、6世紀):『[[成唯識論]]』
<br/>
*[[ダルマキールティ]]([[法称]]、7世紀):
 
== 関連項目 ==
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* [[チベット仏教]]
* [[日本仏教]]
* [[瑜伽師地論]]
* [[法相宗]]
* [[瑜伽師地論]]
* [[玄奘三蔵]]
* [[中観派]]
 
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