「徹子の部屋」の版間の差分

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=== 司会者 ===
話す内容は、黒柳があらかじめゲストについてその日担当のディレクターからレクチャーされを受けた時に記したその内容を特注のメモ用紙(148(寸法は長辺148ミリ×105×短辺105ミリ)に2Bの[[鉛筆]]で縦書きに書いたものを張り繋ぎ合わせたものリスト(台本や質問稿ではない)をテーブルにいて進行する。[[老眼鏡]]を使わないで読むので、ゲストに驚かれることがある。そのメモの上にゲストがコップを置くとどかし除けたり、置かないようにくぎを刺す。メモが汚損などして使い物にならなくなった際には、[[アドリブ]]トークになるが、いまだ実現されてい切り替わった事は一度もない<ref>[[2008年]][[5月2日]]放送回の[[小島よしお]]の回より</ref>。
 
ゲストとの会話は徹子の部屋のスタジオセットの[[ソファ]]に座って行われるが、ゲストが特別なパフォーマンスを披露する場合などには椅子がセッティングされる場合もある。[[#歴代の部屋(セット)]]も参照。出される飲み物は緑茶、コーヒー、紅茶、ジュース([[ワイングラス]]、[[ガラス]]の[[コップ]]「[[グラス]]」、[[マグカップ]]「お[[皿]]に乗せることもある」、[[湯呑み]])などゲストに合わせて毎回異なる。なお、ソファがとても柔らかいため、ゲストの姿勢や衣装が崩れたまま映ってしまうことがないようにとの配慮もあり、ゲスト及び黒柳が座るためのクッションには基本的にベニヤ入りの堅いクッションを使っているが、これは[[杉村春子]]が着物で出演した際にソファが柔らかいために襟が崩れてしまうので堅いクッションがあればとの要望があったことに由来しているという<ref>「徹子の部屋秘蔵ライブラリー」(2010年6月24日放送)</ref>。
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この番組で黒柳はいわゆる「たまねぎ頭」姿である<ref>「ザ・ベストテン」など以前からこの髪型にしているが、舞台などでは髪をまとめずに下ろすこともある。</ref>。芸能界七不思議のひとつと言われるこの髪型については理由があり、毎日髪形を変えると、視聴者の関心が黒柳の髪に集中してしまってゲストの方へ行かない、また襟足が出るので、黒柳の斜め後ろからの画像になっても「ふんふん」とうなずく時に髪ばっかり揺れているという絵にならず、首が見えるので少しは人間味がでる、あるいは和装でも洋装でもちょっとアレンジすれば済むなどの理由で固定していると言う。ただし扮装する時は別である。
 
ゲストと衣装の打ち合わせはせず、「一度着た衣装は二度と着ない」のがほとんどの黒柳だが、一年に一度日本橋高島屋で着た服のチャリティセールを行う。売り上げはユニセフとは関係のない「青少年とともに歩む会」に寄贈される。
 
=== 番組作り ===
本番組を始めるにあたり、黒柳がテレビ朝日に出した条件が「'''スタッフの入れ替えをしないこと'''」「'''編集をしないこと'''(いわゆる[[撮って出し]]の手法)」であった(ただし[[プロデューサー]]のみ、入れ替わっている)。後者の理由は「ゲストのありのままの姿を引き出すため」「番組の質の低下を防ぐため(毎日やる帯番組を編集するのは多大な労力がかかる)」「ゲスト・黒柳・スタッフの三者間で『ここをカットしてほしい』『ここを残してほしい』と編集に関する意見が衝突するのを防ぐため」の3点である<ref name="nagae">[[永江朗 ]]『聞き上手は一日にしてならず』 新潮社〈新潮文庫〉、2008年、11-33頁</ref>。
 
収録は毎週月曜・火曜日に計6本のペースで行われる<ref>収録時間帯については『[[情報ライブ ミヤネ屋]]』([[讀賣テレビ放送|読売テレビ]]、2009年10月7日放送分)によると、時間帯は14時 - 17時まで</ref>。週1本(月4 - 5本程度)分多く収録しているのは、黒柳が[[国際連合児童基金|ユニセフ]]の仕事で海外に出かけるため夏休みとして2週分収録を休んだり、黒柳が出演する演劇の舞台稽古で不定期に収録を休んだり、突発的なアクシデントで放送を差し替えたりする時のストックとしてである<ref name="nagae" />。収録日の午前中はたっぷりと睡眠をとる。寝不足だとゲストの話が耳を素通りしてしまうからだという。
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=== ゲスト ===
==== 第一回と恒例ゲスト ====
放送第1回目のゲストは[[森繁久彌]](テレ朝チャンネルでの再放送の第1回目でも、やはり森繁久彌がゲストだった回が放送された)。2009年11月11日に森繁が死去したため、急遽翌12日に追悼特集が放送された(この日の予定ゲストは[[杉本哲太]]だったが、11月18日に放送が延期された)。また、2010年2月1日、翌日の放送が番組が35年目を迎えるにあたったこの日の放送もまた森繁の名場面が放送された。
 
トークは基本的にゲストの活躍している内容について行われるが、常連のゲストのさらに一部の相手とは、"お約束"と言えるような展開で行われる。例えば、[[小沢昭一]]がゲスト(単独での出演時のみ)に出る場合は必ず黒柳徹子と小沢昭一が何らかのテーマに沿った[[コスプレ]]を行ってトークを行う<ref>1976年10月の「学生服とセーラー服」の扮装に始まり、以後、「国民服」(1977年8月)、「老後の茶飲み友達」(1986年3月)、「パイロットと客室乗務員」(1987年2月)、「医者と看護婦(現:看護師)」(1987年6月)、「神主と巫女」(1988年2月)、「コックとウェイトレス」(1991年2月)、「新郎新婦」(1994年8月)、「クレヨンしんちゃんとセーラームーン」(1996年1月)、「おひなさま」(1998年3月)、「茶髪少年とガングロ」(2000年10月)、「大国様と白うさぎ」(2001年10月)、「唐来参和とメイウエスト」(2003年2月)、「恵比寿様と弁天様」(2007年1月)、「学生服とセーラー服」(2010年2月)に至る。</ref>。1996年の、黒柳が[[美少女戦士セーラームーン|セーラームーン]]、小沢が[[クレヨンしんちゃん]]のコスプレをして視聴者の度肝を抜いた時は(いずれもテレビ朝日系列のアニメ)、[[東京スポーツ|東スポ]]の一面トップに黒柳の姿がカラー写真で出た。[[2010年]]2月10日には、1976年当時の映像が残っていないことから、再び[[学生服]](小沢の母校である早稲田大学の学帽付き)と[[セーラー服]]に扮し、過去の名場面を振り返った。ただし、2008年8月14日放送でのゲスト時には、戦争体験を語るためスーツ姿で出演している。