「ウィトルウィウス」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Luckas-bot (会話 | 投稿記録)
m r2.7.1) (ロボットによる 追加: scn:Vitruviu
編集の要約なし
1行目:
[[File:Vitruvius.jpg|thumb|250px|『建築について』を[[アウグストゥス]]に披露するウィトルウィウス(右)。1684年の絵画]]
'''マルクス・ウィトルウィウス・ポリオ'''({{lang|-la|Marcus Vitruvius Pollio}}, [[紀元前80年]]/[[紀元前70年|70年]] - [[紀元前2515年]]以降)は、[[紀元前1世紀]]、[[共和政ローマ帝国]]期に活動した[[建築家]]・建築理論家である。『[[建築について]]』(''De Architectura''建築十書』ともいわれる)を著した。この書物は現存する最古の建築理論書であり、おそらくはヨーロッパにおける最初の建築理論書でもある。
 
ウィトルウィウスについては、『建築について』の著者であること以外には知られず、その出生年、没年、[[家系]]は不詳である。ただし著作からは彼が建築家であることは明らかであり、またアフリカ戦争時に[[ガイウス・ユリウス・カエサル]]の下で勤務し、[[アウグストゥス]]に仕えたことが確認できる。著作によって名声を得ようとしたようであるが、彼の『建築について』が[[ローマ建築]]にどのような影響を与えたかは定かではない。
 
『建築について』はおそらく[[紀元前30年]]から[[紀元前23年]]の間に書かれたと推測される。この書において最も知られた理論は、ある建築が成功するかどうかは、職人の技や形式ではなく、建築家の仕事が社会ともつ相関性に依存するというものである。また、「よい建築は、堅固さ、快適さ、快という3つの条件によって成り立つ」とする定式は多くウィトルウィウスに帰せられるが、これが直接彼の理論であるか、それとも翻訳者による敷衍であるかどうかについては議論がある。
 
『建築について』が現在に伝わるのは、[[カール大帝]]による[[カロリング朝ルネサンス]]の賜物である。他のラテン語著作と同様、このとき作られた多くの筆耕本によって、この本は伝えられた。現在残る写本は、その多くがこのときに製作された写本のひとつ、[[大英博物館]]図書室所蔵ハーレイ写本2767番を定本としている。ウィトルウィウスの理論は[[中世]]においても知られていたが、[[ルネサンス]]期の建築家に特に注目され、[[新古典主義建築]]に到るまで古典的建築の基準として影響を与えた。
20行目:
 
== 外部リンク ==
{{commonsCommonscat|Marcus Vitruvius Pollio}}
*『[http://www.ukans.edu/history/index/europe/ancient_rome/E/Roman/Texts/Vitruvius/home.html 建築について]』(英語)
** [http://www.ukans.edu/history/index/europe/ancient_rome/L/Roman/Texts/Vitruvius/home.html 原典1](ラテン語)
** [http://www.fh-augsburg.de/~harsch/Chronologia/Lsante01/Vitruvius/vit_ar01.html 原典2](ラテン語)
 
{{DEFAULTSORT:ういとるういうす まるくす ほりお}}
 
[[Category:共和政紀元前1世紀の古代ローマ]]
[[Category:1世紀の古代ローマ人]]
[[Category:建築家]]
[[Category:古代ローマの文筆家]]
[[Category:紀元前1世紀生]]
[[Category:紀元前25年没]]
 
[[ar:فيتروفيو]]