「無菌播種」の版間の差分

また、地生ランでは培地に過剰な有機物が含まれているとむしろ生育阻害に働く場合がある。そのため安易に野菜類などを添加するのは避けねばならない。加える場合でも添加量を着生ラン用培地の2分の1から5分の1程度に制限したり、時には無機成分を含めて培地組成そのものを改変しないと培養できない場合がある。
 
無菌==休眠打破==
熱帯・亜熱帯産のほとんどのラン、あるいは温帯産でも着生ランの場合、適切な培地に播種し適温に保てば比較的すみやかに発芽する。
 
:なお、これらの場合に発芽に成功しているのは胚がほぼ完成しているが種皮が硬化していない短い期間に限定されており、交配後の日数把握がきわめて重要である。
;培地組成の見直し
:一部のランでは培地に高濃度の硝酸イオン態窒素が含まれていると発芽・生育が不良になる。一般の植物培養で代表的な培地として知られる[[ムラシゲ・スクーグ培地]](MS培地)や京都培地([[ハイポネックス培地]])には窒素源として多量の硝酸塩が含まれており、前述のような特性をもつランでは標準濃度で使用すると著しい生育阻害をおこす。地生ランの培養では一般に無機塩を標準(洋ラン用)より希釈して使用するが、さらに窒素源を[[硝酸アンモニウム]]に置き換えたり、それでも生育阻害が生じる場合には窒素源として有機窒素化合物(たとえば[[アミノ酸]])を使用するなどの試みがされている。
:また、発芽・生育阻害が生じる培地に[[活性炭]]の粉末を添加すると、他の配合組成が同一のままでも培養できるようになる例が経験的に知られている。生育阻害物質を活性炭が吸着するためだと推測されているが明確ではない。原理的には生育促進物質を吸着してしまう可能性もあるため、無添加培地との比較実験を必要とする。
;培地濃度の希釈
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