「ヴァルター・グロピウス」の版間の差分

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1883年5月18日、[[ベルリン]]に生まれる。[[カルル・フリードリッヒ・シンケル]]の弟子であった[[マルティン・グロピウス]]の大甥に当たる。
 
[[1903年]]-[[1907年]][[ミュンヘン]]やベルリンの工科大学で建築を学んだ。卒業後、[[ペーター・ベーレンス]]の事務所に入り(1908([[1908年]]-[[1910年]])、そこで[[ミース・ファン・デル・ローエ]]と出会っている。[[ドイツ工作連盟]]にも参加した。[[1911年]]の作品、『ファグスの靴工場』は、後のバウハウス校舎を思わせる鉄とガラスを用いた初期[[モダニズム建築]]であった。[[1915年]]、[[ヴァン・デ・ヴェルデ]]から[[ヴァイマル]]の工芸学校を託された。[[1919年]]に統合され国立[[バウハウス]]が開校すると、グロピウスは初代校長となった。当初は総合芸術としての建築教育を目指すものであったが、[[ワシリー・カンディンスキー|カンディンスキー]]らのアヴァンギャルドな造形教育の場となった。『ヴァイマル・バウハウス校長室のインテリア』(1923([[1923]])は、モダンデザインによって統一された空間であり、記念碑的作品とされる。
[[Image:Bauhaus dessau.jpg|thumb|250px|デッサウのバウハウス]]
 
やがてヴァイマルのバウハウスは閉鎖され、[[1925年]]に[[デッサウ]]に移転、デッサウ市立バウハウスとなった。『デッサウの校舎』(1926([[1926]])はグロピウスの設計によるもの<ref>写真集 『ヴァルター・グロピウス バウハウス1925-26、ファグス工場1911-25』 二川幸夫企画・撮影、デニス・シャープ解説([[GA JAPAN|GAグローバル・アーキテクチュア.70]]、[[A.D.A.EDITA Tokyo]]、1994年)。にも詳しい。</ref> で、著書『国際建築』(1925年、バウハウス叢書第1巻)とともにモダニズム建築の代表作として世界中に知られるようになった。また、デッサウ市の依頼で、郊外に集合住宅([[ジードルンク]])を建設した(1926-1928年)。グロピウスは[[ハンネス・マイヤー]]を後任に指名し、[[1928年]]に校長を退いた。[[1930年]]頃にはベルリンの集合住宅建設に当たった。バウハウス閉鎖後、事務所にいた[[山口文象]]とともにドイツを脱出、自身は[[1934年]][[イギリス]]に亡命する。
 
[[Image:Walter Gropius photo Gropius house Lincoln MA.jpg|thumb|250px|left|「グロピウス・ハウス」[[マサチューセッツ州]][[リンカーン (マサチューセッツ州)|リンカーン]]]]
[[1937年]]、[[ハーバード大学]]に招かれ、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]に赴いた。ここで[[イオ・ミン・ペイ|I.M.ペイ]]、[[フィリップ・ジョンソン]]らを育てた。また、共同設計事務所'''TAC'''(The Architects Collaborative)を設立。[[超高層ビル]]の[[パンアメリカン航空|パンナム]]ビル(1958([[1958]]、現[[メットライフビル]]。ピエトロ・ベルスキらと共同設計)などを設計した<ref>主な作品紹介に、『ヴァルター・グロピウス』 ギルベルト・ルプファー、パウル・ジーゲル、TASCHEN(タッシェン・ジャパン)、2010年。がある</ref>
 
1969年7月5日、[[マサチューセッツ州]][[ボストン]]にて86歳で死去。
 
== 評価 ==
グロピウスは著書『国際建築』(1925年)で、造形は機能に従うものであり、国を超えて、世界的に統一された様式をもたらすと主張した。[[1926年]]の「バウハウス校舎」は、まさにその実例となることを意図して設計された。[[1932年]]に[[フィリップ・ジョンソン]]の企画により[[MOMA]]で[[インターナショナル・スタイル]](国際様式)の展覧会を企画し、建築界の主流になっていった。
 
アメリカ移住後のグロピウスの実作はそれほど多くないが、大学教育を通じてアメリカにおける[[モダニズム建築]]の普及に影響力を持った。超高層ビルにおけるインターナショナル・スタイルの普及は、[[ミース・ファン・デル・ローエ|ミース]]や[[スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル|SOM]]の手にゆだねられた。
 
[[ハーヴァード大学]]建築科長として活躍したが、[[アルマ・マーラー]]とのスキャンダルでも知られた。
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