「寡頭制」の版間の差分

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== 近代の寡頭制 ==
[[20世紀]]には、[[アジア]]、[[ラテン・アメリカ]]をはじめとした世界中の多くの国では、(1)政治家の一家や親族による'''[[縁故主義]]'''(nepotism)や、(2)権力は世襲されないが、特定の政党だけが主権を持ち、政治家が国民によって選出されない'''寡頭[[共和制]]'''(例:[[ソビエト連邦]]、[[中華人民共和国]]などの[[社会主義国]]や[[中国国民党|国民党]]一党独裁下の[[台湾]]や[[シンガポール]]などの「[[開発独裁]]」型国家)が見られる。また、縁故主義や寡頭共和制のあるなしに関係なく[[官僚]]や[[軍部]]、大資本家も含めた限られたエリート達による支配も寡頭制といえる。
 
[[20世紀]]の[[南アフリカ共和国]]にも近代における寡頭制の一種が見られる。南アフリカの寡頭制は[[人種]]に基づいていた。第2次[[ボーア戦争]]のあと、[[イギリス人]]と[[アフリカーンス語]]を話す[[ボーア人]]という二種類の[[白人]]は暗黙の同意に達した。彼らは合わせて総人口の20%を占める程度だったが、少数派ながら教育や交易の機会のほとんどを占有し、多数派の[[黒人]]にはこれらを認めないようになった。こうした人種隔離は18世紀半ばからあったが、[[1948年]]には公式な政府の政策となって「[[アパルトヘイト]]」として知られるようになり、[[1994年]]まで続いた。