「圧電効果」の版間の差分

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[[焦電効果]] (pyroelecttic effect)とは、物質が温度変化に応じて電気的ポテンシャルを生ずることで、18世紀の中ごろ、Carolus Linnaeus と Franz Aepinus により研究された。この知見から、René Just Haüy と Antoine César Becquerel の2人は、機械的応力と電気的変化の関係を仮定したが、それらの実験からは、満足いくものが得られなかった。
 
圧電効果の最初の公開実験は、[[1880年]]、[[ピエール・キュリー]]と[[ジャック・キュリー]]兄弟により行われた。彼らは、結晶構造体では、焦電性が上がるという基礎的な理解と[[焦電効果]]の知見を結びつけ、結晶体の挙動を予言し、[[トルマリン]]、[[石英]]、[[トパーズ]]、[[蔗糖]]、[[ロッシェル塩]] (KNaC<sub>4</sub>H<sub>4</sub>O<sub>6</sub>?·4H<sub>2</sub>O)といった結晶体を用いて、[[応力]]により[[分極|電気分極]]を生ずる圧電効果を論証した。[[石英]]と[[ロッシェル塩]]は、最も顕著にこの効果を示した。
 
しかし、キュリー兄弟は、逆圧電効果を予言しなかった。[[1881年]]ガブリエル・リップルマンは、この逆の効果を基礎的な[[熱力学]]原理より数学的に導いた。キュリー兄弟は、直ちにこの効果があるだろうと確信し、圧電性結晶体で電気-弾性-機械的変形の完全可逆性の定量的証拠を得ようと実験を続けた。