「イーハトーブ」の版間の差分

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'''イーハトーブ'''とはつくられた[[宮沢賢治]]による造語で、賢治の心象世界中にある[[理想郷]]を指す言葉である。[[岩手県]]をモチーフとしたとされており(詳細は後述)、言葉として「『岩手』([[歴史的仮名遣]]で「いはて」)をもじった」という見解が定説となっているが、賢治自身は語源について具体的な説明を残しておらず、異説もある<ref name="yonechi">米地文夫「宮沢賢治の創作地名「イーハトヴ」の由来と変化に関する地理学的考察」『岩手大学教育学部研究年報』第55巻第2号、1996年、p45 - 64[http://ir.iwate-u.ac.jp/dspace/bitstream/10140/1669/1/erar-v55n2p45-64.pdf]</ref>。
'''イーハトーブ'''とは「[[岩手県|岩手]]」([[歴史的仮名遣]]で「いはて」)をもじってつくられた[[宮沢賢治]]による造語で、賢治の心象世界中にある[[理想郷]]を指す言葉である。
 
== 変遷 ==
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#世間には「イーハトーブ」や類似の言い方をすべて含めて「エスペラント(を意識した言葉)である」などと解釈されることが少なくないが、これは正しい解釈ではない。
 
なお発音については「岩手」が由来であるとされたことから歴史的仮名遣による「イー'''ワ'''トーブ」ではないかという説もかつて唱えられたが、その後賢治が自筆した「I'''H'''ATOV FARMER'S SONG」(日本語題は「[[ポラーノの広場]]のうた」)と書かれた楽譜が発見されたため、発音は「イー'''ハ'''トーブ」で正しいという見解に落ち着いている<ref name="yonechi"/>
 
その他、房総で記録された宮沢賢治と同世代人のオーラルヒストリー録によると、次の意味として理解する者があったことがわかる。