「シュビムワーゲン」の版間の差分
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[[ファイル:Bundesarchiv Bild 101I-298-1771-19, Nordfrankreich, Schwimmwagen.jpg|thumb|250px|プロペラを下ろして水上走行へ移行しようとする様子]]
[[ファイル:Bundesarchiv Bild 101I-256-1228-10, Paris, Wehrmachtsparade.jpg|thumb|250px|1942年、配備後間もない武装親衛隊([[第1SS装甲師団|LSSAH師団]])のシュヴィムワーゲン]]
'''シュヴィム(シュビム) ワーゲン'''(独:Schwimmwagen)は、[[第二次世界大戦]]中に[[ドイツ軍]]が使用した[[四輪駆動]]の[[水陸両用車]]。大戦中に最も多く生産された軍用水陸両用車である (本項では「Wagen」のカタカナ表記について、[[フォルクスワーゲン#フォルクスワーゲンの名称|フォルクスワーゲン]]の例に倣い「ワーゲン」と表記する)。
==開発==
1940年、[[ドイツ
▲[[画像:VW Schwimmwagen 3.jpg|thumb|300px|シュヴィムワーゲン後部の跳ね上げ式プロペラ]]
▲ドイツ陸軍は、1940年[[ポーランド侵攻]]の戦訓として、歩兵一個分隊が乗車したまま河川を渡河できる水陸両用車輌の必要性を認識した。そこで陸軍兵器局は、ポルシェ社にTyp 82キューベルワーゲンを基にした[[プロトタイプ]]の設計を依頼した。
設計上、キューベルワーゲンとの最も大きな違いは、四輪駆動とすることであった。また、バスタブのような車台構造、車体後部に取り付けられた3枚翼のプロペラ(着脱式、使用しない際は上に跳ね上げる)、及び強化された1,131cc(24.5馬力)の水平対向型エンジンが特徴である。プロペラによる水上推進は10km/hでの航行を可能にした。
1940年9月には最初の試作車が完成し、11月に3輌が初めて陸軍に引き渡された。ポルシェと軍により、1941年まで、[[シュヴァルツヴァルト]]や[[チロル]]、バルカン半島などで実用試験が行われた結果、水陸両用車としての車体安定性や走破性が不十分である事が明らかになった。また、[[武装親衛隊]]のオートバイ歩兵大隊で使用している[[サイドカー]]をこの水陸両用車と置き換えたい[[親衛隊作戦本部]]からの要請もあり、整備性や不整地走破性の向上を計った改良型'''Typ 166'''が設計され、1941年8月にその試作車が製作された。Typ 128の軸距はキューベルワーゲン同様240cmであったが、Typ 166では200cmに短縮され、車体長は37.5cm、車体幅は14cmコンパクト化された。1942年春から先行量産車によるテストが重ねられた後、同年秋から部隊配備に向けて本格的な量産が開始された。
制式名称は'''Leichter Personenkraftwagen K2s (4x4) Volkswagen Typ 166'''「軽乗用自動車K2s(4輪駆動)フォルクスワーゲン166型」で、その水陸両用能力から「シュヴィムワーゲン」Schwimmwagen(英:Swim car、泳ぐ車)または「シュヴィマー」Schwimmer(英:Swimmer、泳ぐ人・水泳選手)と呼ばれた。
1944年には連合軍の爆撃により、主な製造工場であった [[:de:Ambi-Budd|Ambi-Budd-Werke]]社が完全に破壊された。それ以降は、現[[ヴォルフスブルク]]市のフォルクスワーゲン製造会社の工場で、限られた数が製造された。1941年から1945年までの間に、Typ 128 とTyp 166 を含めて14,276輌のシュヴィムワーゲンが製造された。▼
▲1944年
==活躍==▼
最初のシュヴィムワーゲンであるTyp 128は、1941年に[[ドイツ陸軍]]の工兵部隊に配備された。改良型であるTyp 166は1942年後半から部隊配備が始まり、当初は武装親衛隊主力[[師団]]のオートバイ歩兵大隊を中心に配備された。サイドカーよりも乗車定員、貨物積載量、不整地走破性に勝るシュヴィムワーゲンは、装甲部隊の偵察大隊や司令部中隊付き工兵隊のような高い機動力を求められる部隊を中心に割り振られたが、その需要に対して生産数は少なく、陸軍、武装親衛隊共に、キューベルワーゲンほど広範囲に行き渡る事は無かった。また、本来Typ 166には幅広の専用タイヤが設定されていたが、ゴムの欠乏による供給不足から、キューベルワーゲンと同じ5.25-16サイズのタイヤを装着した車輌も多く見られた。
==性能諸元==
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|128
|align="center"|4,200×1,620×1,720 mm
|align="center"|5.25-16
|align="center" rowspan="2"|渡河・航行可能
|align="center"|355mm
112 ⟶ 102行目:
|166
|align="center"|3,825×1,480×1,615 mm
|align="center"|
|align="center"|350mm
|align="center"|770mm
147 ⟶ 137行目:
==派生形==
キューベルワーゲンとシュヴィムワーゲンは密接な関係にあるため、ここでは双方を混在させて表示する。
{|
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|-
|Typ 128
|シュ
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|Typ 129
|シュ
|-
|Typ 138
|シュ
|-
|Typ 155
245 ⟶ 235行目:
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|Typ 156
|シュ
|-
|Typ 157
|82型・87型の
|-
|Typ 160
260 ⟶ 250行目:
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|Typ 166
|シュ
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|Typ 177
278 ⟶ 268行目:
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|Typ 188
|シュ
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|Typ 198
|