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'''印南 一路'''(いんなみ いちろ、1958年 - )は[[慶應義塾大学]]総合政策学部教授。[[厚生労働省]][[中央社会保険医療協議会]]委員。
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印南 一路(いんなみ いちろ、1958年 - )は慶應義塾大学総合政策学部教授。[[厚生労働省]][[中央社会保険医療協議会]]委員。
 
== 歴 ==
1958年(昭和33年) [[神奈川県]][[横浜市]]生まれ
1958年(昭和33年)、横浜市生まれ。1982年(昭和57年)東京大学法学部卒業後、富士銀行(現 みずほ銀行)に入社、1984-86年厚生保険局企画課に出向。退社後、米ハーバード大学行政大学院(ケネディ・スクール)にフルブライト奨学生として留学、公衆衛生大学院を含め医療政策を学ぶ。1988年からシカゴ大学経営大学院に移り(ヒレル・アインホーン奨学生)、意思決定論(現在の行動経済学)を修め、1992年Ph.D.(博士号 組織論)取得。同年意思決定論センター研究員、翌年、シカゴ大学経営大学院助教授(交渉論)、1994年慶應義塾大学総合政策学部助教授。1998年にはスタンフォード大学に留学。2000年より株式会社キングジムの社外監査役、2001年教授就任、同社の社外取締役、2010年より同社監査役、株式会社パンカク監査役を務める。また、2008年から一般財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会 医療経済研究機構研究部長を兼任。2011年4月から、中央社会保険医療協議会公益委員。
 
1982年(昭和57年) [[東京大学]]法学部卒業、富士銀行(現[[みずほ銀行]])入社
専門は医療政策と意思決定・交渉領域。医療政策は、旧厚生省保険局に出向したのがきっかけで研究に従事するようになった。1987年に「米国の医療費保障―変わる産業構造と政策態度」出版以来、当初は医療費分析等を中心とする医療政策分野の研究に従事。「日米の医療費支払方式」で吉村賞受賞。2009年の著書「『社会的入院』の研究」では、第52回日経・経済図書文化賞、第1回政策分析ネットワーク賞本賞を受賞。2011年(平成23年)4月より、[[厚生労働省]][[中央社会保険医療協議会]]委員。
 
1984年 旧厚生省保険局企画課に出向
 一方、意思決定論領域は、シカゴ大学経営大学院で行動科学的意思決定論を学んだのがきっかけで研究に従事するようになった。1992年の全米経営学会組織論部門で最優秀博士論文賞を受賞。1997年に「すぐれた意思決定」を出版以来、数冊の著書がある。慶應義塾大学では、いち早くITと組織の生産性・創造性に関する研究を行った他、学生ベンチャーの支援・指導を行い、教え子は数々のビジネスプランコンテストで入賞している。株式会社パンカクの社長、副社長は教え子である。
 
1986年 米[[ハーバード大学]]行政大学院([[ケネディ・スクール]])留学([[フルブライト奨学生]])。[[公衆衛生大学院]]を含め医療政策を学ぶ。
 趣味はゴルフと釣り。ゴルフのHCは片手シングルの5まで行った。
 
1988年 [[シカゴ大学]]経営大学院(ヒレル・アインホーン奨学生)
 
1992年 Ph.D.(博士号)取得。専門は[[組織論]]・[[意思決定論]](現在の[[行動経済学]])。同年、意思決定論センター研究員。
 
1993年 シカゴ大学経営大学院助教授(交渉論)
 
1994年 慶應義塾大学総合政策学部助教授
 
1998年 スタンフォード大学留学
 
2000年 株式会社[[キングジム]]社外監査役
 
2001年 慶應技術大学総合政策学部教授、株式会社キングジム社外取締役
 
2008年 一般財団法人[[医療経済研究・社会保険福祉協会]]医療経済研究機構研究部長
 
2010年 株式会社キングジム監査役、株式会社[[パンカク]]監査役
 
2011年 [[厚生労働省]][[中央社会保険医療協議会]]委員(公益担当)
 
== 研究 ==
専門は医療政策と意思決定・交渉領域。
 
専門は医療政策と意思決定・交渉領域。医療政策は、旧厚生省保険局に出向したのがきっかけで研究に従事するようになった。1987年に「米国の医療費保障―変わる産業構造と政策態度」出版以来、当初は医療費分析等を中心とする医療政策分野の研究に従事。「日米の医療費支払方式」で吉村賞受賞。2009年の著書「『社会的入院』の研究」では、第52回日経・経済図書文化賞、第1回政策分析ネットワーク賞本賞を受賞。2011年(平成23年)4月より、[[厚生労働省]][[中央社会保険医療協議会]]委員した
 
 一方、意思決定論領域は、シカゴ大学経営大学院で行動科学的意思決定論を学んだのがきっかけで研究に従事するようになった。1992年の[[全米経営学会]]組織論部門で最優秀博士論文賞を受賞。1997年に「すぐれた意思決定」を出版以来、数冊の著書がある。慶應義塾大学では、いち早くITと組織の生産性・創造性に関する研究を行った他、学生ベンチャーの支援・指導を行い、教え子は数々のビジネスプランコンテストで入賞している。株式会社パンカクの社長、副社長は教え子である。
 
== 人物 ==
 趣味はゴルフと釣り。ゴルフのHCは片手シングルの5まで行った。
 
== 著作 ==
『米国の医療費保障―変わる産業構造と政策態度』(日本医療文化センター、1987年)
 
『すぐれた意思決定―判断と選択の心理学』(中央公論新社、1997年)
 
『すぐれた組織の意思決定―組織をいかす戦略と政策』(中央公論新社、1999年)
 
『ビジネス交渉と意思決定』(日本経済新聞社、2001年)
 
『新ハーバード流交渉術―感情をポジティブに活用する』(翻訳、講談社、2006年)
 
『「社会的入院」に関する研究―高齢者医療最大の病理をいかに対処すべきか』(東洋経済新報社、2009年)第52回日経・経済図書文化賞、第1回政策分析ネットワーク賞本賞
 
== 脚注外部リンク ==
慶應義塾大学教員プロフィール 
http://vu9.sfc.keio.ac.jp/faculty_profile/cgi/f_profile.cgi?id=ea58c49e341e5d46