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m →‎誤った伝承の流布: 他の俗説も加筆しました。
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*「津波は[[引き波]]から来る」という誤った知見<ref>{{Cite news|url=http://www.kahoku.co.jp/news/2011/05/20110501t33008.htm|title=「津波の前必ず引き潮」 誤信が悲劇招く 岩手・大槌|newspaper=[[河北新報]]|date=2011-05-01|accessdate=2011-05-01}}</ref>に基づいた教育がかつて行われていたこともあり、[[途上国]]を含めて誤った知識が流布されている。かつての[[日本]]でも、「[[地震]]が起きたら[[海]]へ逃げろ」<ref>航行中の船舶は、津波発生時には沖合いに逃げるべきとされる。これは、水深の深いところでは津波の高さが小さく、また力も弱くなるためである。ただし、陸上にいる者は海ではなく高台へ逃げるべきである。</ref>という誤った[[教訓]]、或いは誤った「[[生活の知恵]]」により、多数の津波による[[犠牲者]]を出した例がある。
*[[北海道]][[日高地方]]の[[アイヌ民族]]には、「津波の神は[[酒粕]]を嫌うので、家の周りに酒粕を撒けば津波避けになる」との伝承がある。
* 「津波の前には必ず[[井戸]]の水が引く」という俗説もあり、実際、昭和三陸地震の時、わざわざ井戸を覗きに行ったがために津波から逃げ遅れた人もいるという<ref name="tendenko">山下文男『津波てんでんこ―近代日本の津波史』新日本出版社、[[2008年]]。ISBN 9784406051149</ref>。
* [[三重県]][[尾鷲市]]では、「地震の後、津波が来るまでに、ご飯を炊く時間がある」「地震が発生してから津波が来るまでには、ご飯を炊いて食べて、それを弁当に持って逃げられるだけの時間的余裕がある」といった伝承もあったが、[[昭和東南海地震]]による津波は約15分程度で来襲したので、とてもそのような余裕はなく慌てたとの体験談が残っている<ref name="tendenko" />。
* 「地震の時は竹藪へ逃げろ」との伝承を信じたがために津波の犠牲になった例が[[昭和南海地震]]において見られた。竹林は地震による地割れを防ぐから安全という俗説から生じたものであり、もとより根拠はなく、まして津波からの逃避策にもならない<ref name="tendenko" />。
 
== 文化的影響 ==