「泥棒かささぎ」の版間の差分

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ロッシーニは、当時まだ創設40年ほどしか経っていないミラノ[[スカラ座]]のために[[1812年]]に「[[試金石 (ロッシーニ)|試金石]]」を、[[1814年]]には「[[イタリアのトルコ人]]」を作曲していた。
 
まだ創設からの歴史が浅いスカラ座で「試金石」でオペラ作曲家としての初成功を収めたことや、続く「イタリアのトルコ人」が「[[アルジェのイタリア女]]」の二番煎じとして誤解されていたことや、ドイツやウィーンでの音楽の動向に敏感なミラノの聴衆を意識して、[[オペラ・ブッファ]]や[[ナポリ]]の[[サン・カルロ劇場]]向けに書いていた[[オペラ・セリア]]とはまた別の形の題材を選んだ。作曲は1817年3月ごろ着手し、同年5月頃に完成された。初演は1817年[[5月31日]]、[[スカラ座|ミラノ・スカラ座]]で行われ、[[2008年]][[3月7日]]には[[東京文化会館]]で[[藤原歌劇団]]公演により日本初演された。
 
== 作品の特徴 ==
本作品は19世紀初頭にフランスで流行していた「救出オペラ」の流れを受け、以下の特徴を持っている。
 
* 当時の社会情勢を反映して、農民や庶民たちと、彼らに不当な圧力をかける権力者(この作品では代官)との対決があり、前者に属するヒロインが自分と同じ階級の恋人や愛人がいるにもかかわらず、権力者から横恋慕され悲劇が始まる。
* 権力者に囚われたヒロインが冤罪に陥れられ、それを嘆くヒロインを描く法廷の場や牢獄の場を書き入れる。
* そのような絶体絶命のピンチに陥ったヒロインが、最後は二つの階級を超越した立場の領主や国王などの絶対的な権力者によって救われハッピーエンドとなる。
 
という物語が繰り広げられる。しかし、初演時はナポレオン戦争に世間が振り回された後ということもあり、その疲れからか、真犯人をカササギに設定することによって、一服の清涼感を聴衆に与えることにもなっているとされている。
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== 外部リンク ==
* [http://www006.upp.so-net.ne.jp/Rossini-642/ 日本ロッシーニ協会]による[http://www006.upp.so-net.ne.jp/Rossini-642/opere/lagazzaladra.html 泥棒かささぎの解説]
 
{{ロッシーニのオペラ}}
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[[Category:ロッシーニのオペラ]]
 
[[ca:La gazza ladra]]