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蘇武の事跡等に関しては『[[漢書]]』蘇武伝がある他に、『[[文選 (書物)|文選]]』に李陵が蘇武に与えた詩3首と蘇武に答えた書と共に、蘇武の詩が4首収められている。蘇武と李陵の贈答の詩については、[[宋 (南朝)|宋]]期の[[厳羽]]が記した『滄浪詩話』に「[[五言詩]]は李陵・蘇武に起こる」と記されている。[[中島敦]]の小説『李陵』にも蘇武が描写されている。
 
ただし、蘇武・李陵の詩が後世の仮託であるという説も有力である。古くは劉勰「[[文心雕龍]]・明詩」に、五言詩は前漢には存在せず、李陵の詩といわれているものは後代の作品ではないかと言っている。また[[蘇軾]]「答劉沔書」は、蘇武の詩にある「俯観[[長江|江]]・[[漢江 (中国)|漢]]流」の語が長安で書かれた詩にふさわしくないとして、後世の作品だと断じている。[[洪邁]]「[[容斎随筆]]」は李陵の詩の中に[[恵帝 (漢)|恵帝]]の諱である「盈」の字が出てくることから、武帝の時代の作品ではありえないとしている。
 
== 蘇武の詩 ==