「ベアボーンキット」の版間の差分

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[[ノートパソコン]]のベアボーンも数多く存在する。この場合、多くはCPU、メモリ、HDD程度を追加すればパソコンとして完成するが、それ以上のカスタマイズは難しい物が多い。
 
これらベアボーンにパソコンショップが独自にパーツを組み合わせ、[[プライベートブランド|ショップブランド]]のパソコンとして販売している例も見られる。また、通信や家電量販店への[[OEM]]供給などを販売ルートのとするホワイトボックスパソコンのメーカーの中には、台湾や中国のメーカーのそれ単体で入手可能な既製品やホワイトボックスパソコンメーカー向け仕様のベアボーンを[[OEM]]供給という形で現地で一括大量調達して輸入し、これをベースに日本国内の工場で組み立てを行い、自社ブランドの「[[日本製]]パソコン」と銘打って販売を行っているものが存在していることも事実である。特にノートパソコンについては、日本のホワイトボックスパソコンのメーカーには自社オリジナルのベアボーンを社内で設計・製造する能力を持っているものは無いに等しく、実際にはほぼ全てが[[Micro-Star International|MSI]]やHECなどの海外メーカーの既製品のベアボーンをベースにしており、これのメーカーロゴの[[デカール]]などを自社仕様にカスタマイズした物のOEM供給を受けて、パーツを取り付ける形で自社製品化しているのが実態である。
 
==ベアボーンキットの利点と注意点==
市販されているベアボーンキットの多くは小型であり、その特徴についても多くは完成品として販売されている市販の小型パソコンのそれと共通する一面がある。
===利点===
*自作パソコン同様、CPUの性能やメモリ、HDDの容量を予算や用途に合わせて選ぶことができるなど、メーカー製のパソコンよりも自由度が高い一方で、一般的な自作パソコンよりも小型のパソコンが製作できる。
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*大抵の場合マザーボードの固定やスイッチ、ランプ類の結線が不要であるため、組み立てが極めて容易である。
:→自作経験の無い初心者でも組み立てやすい。
*[[ATX]]などの既存規格マザーボードでは不可能な形状を実現できる。ノートパソコン型ベアボーンもその一例である。
 
===注意点===
まず、小型パソコン全般に言えることではあるものの、コンパクトさと高い拡張性を両立させているモデルは少数派である。選択できるCPUやメモリーの範囲が一般のマザーボードより少なかったり、ハードディスクも台数の制限がある場合が多い。また、デスクトップ型でも超小型のものの場合には、ハードディスクやメモリも小型のノートパソコン向けのものを使用していることも珍しくない。その為、概して組立て前のパーツの調達段階での事前の確認が必要である。また、拡張用のカードを装着可能であっても、幅の小さいロープロファイルタイプに限定される場合がある。
 
また、マイクロATXやキューブ型ケースのベアボーンでは、電源ユニットの能力もハイパワーの物は少ない上にサイズなどの都合でキットやケースに対する専用設計のものである事が多く、この場合には一般的に市販されているATX電源への交換ができず、パーツ全体の合計の消費電力を考えながらパーツを選ばなければならなくなるという問題がある。この電源の給電能力がネックとなり、ハイパフォーマンスのパソコンを製作する事が現実的に見て不可能なベアボーンも多い。また、これも小型パソコンにも通じることであるが、小型のベアボーンキットにハイパワーのパーツを組み込めたとしても、今度は往々に[[オーバーヒート]]や放熱、冷却ファンの動作音の問題が付きまとうこととなる。だが、特に小型のベアボーンでは冷却パーツもギリギリのサイズで設計された小型の専用品が用いられていることが多く、概して市販の一般的なサイズののものに交換することは困難である。