「ボタン (植物)」の版間の差分

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または、'''ボタン属'''(''Paeonia'')の総称。
別名は「富貴草」「富貴花」「百花王」「花王」「花神」「花中の王」「百花の王」「天香国色」
「名取草」「深見草」「二十日草(廿日草)」「忘れ草」「鎧草」「ぼうたん」「ぼうたんぐさ」など多数。
 
以前は[[キンポウゲ科]]に分類されていたが、[[おしべ]]・[[花床]]の形状の違いから現在は[[シャクヤク]]とともに[[ビワモドキ目]]に編入され、独立のボタン科とされている。([[#外部リンク|※]])
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=== 日本文学 ===
*[[日本]]では8世紀には栽培されていたようであるが、文学に登場したのは『[[枕草子]]』が最初である(「殿などのおわしまさで後」の条)。
*夏、初夏の季語。そのほか牡丹の芽は春、初春の季語、狐の牡丹は晩春、牡丹焚火は初冬、冬牡丹、寒牡丹、冬の季語。<br />
*「咲きしより 散り果つるまで見しほどの 花のもとにて 二十日へりけり」(関白前太政大臣『詞花和歌集』)
 
*「人しれず 思ふこころはふかみぐさ 花咲きてこそ 色に出でけれ」 (賀茂重保 『[[千載和歌集|千載集]]』)
*「形見とてみれば嘆きのふかみ草なに中々のにほひなるらむ」 (藤原重家 『[[新古今和歌集|新古今集]]』)
*「咲きしより 散り果つるまで見しほどの 花のもとにて 二十日へりけり」 (関白前太政大臣 『詞花和歌集』)
*『蕪村発句集』与謝蕪村は関西出身の俳人で、牡丹の句を多く残した。
*:「牡丹散(ちり)て打かさなりぬ二三片」
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*:詠物の詩を口ずさむ牡丹哉-->
*[[曲亭馬琴]]:「[[南総里見八犬伝]]」で牡丹が獅子の力を押さえ込む霊力があることに着目して、牡丹紋を八犬士の象徴とした。
*「冬牡丹 千鳥よ雪の ほととぎす」 ([[松尾芭蕉]])
*木下利玄(1886-1925; 白樺派の歌人)
*:牡丹花は  咲き定まりて  静かなり  花灯で見る庵占めたる  位置の ([[加賀千代女]])
*「福の神  やどらせ給ふ ぼたん哉」 ([[小林一茶]])
*「一つ散りて 後に花なし 冬牡丹」」 ([[正岡子規]])
*[[高浜虚子]]
*:「一輪の  牡丹かがやく   病間かな」
*:「そのあたり  ほのとぬくしや  寒ぼたん」
*:「鎌倉の 古き土より 牡丹の芽」
*:「白牡丹と いふといへども 紅ほのか」
*「白牡丹 李白で 顔に崩れけり」 ([[夏目漱石]])
*「牡丹花は  咲き定まりて  静かなり  花の占めたる  位置のたしかさ」 ([[木下利玄]])
 
=== 絵画 ===
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*「[[司牡丹]]」(つかさぼたん)は高知県佐川町の地酒の銘柄。田中光顕が命名したという。
*「[[ぼたん鍋|牡丹鍋]]」(ぼたんなべ)は猪肉を味噌味で食べる鍋。
*「水牡丹」「寒牡丹」などの菓銘のついた上生菓子も多数存在する。
 
== 関連語句 ==