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「けがる」と「よごる」の違いは、「よごる」が一時的・表面的な汚れであり洗浄等の行為で除去できるのに対し、「けがる」は永続的・内面的汚れであり「清め」等の儀式執行により除去されるとされる汚れである。主観的不潔感。
 
[[罪]]と併せて「罪穢れ」と総称されることが多いが、罪が人為的に発生するものであるのに対し、穢れは自然に発生するものであるとされる。穢れが身体につくと、個人だけでなくその人が属する[[共同体]]の秩序を乱し災いをもたらすと考えられた。穢れは普通に生活しているだけでも蓄積されていくが、死・疫病・出産・月経、また犯罪によって身体につくとされ、穢れた状態の人は祭事に携ることや、宮廷においては朝参、狩猟者・炭焼などでは山に入ることなど、共同体への参加が禁じられた。穢れは[[禊]](みそぎ)や[[祓]](はらえ)によって浄化できる。「罪」は「恙み(ツツミ)」から、精神的な負傷や憂いを意味する。
 
戦後の[[民俗学]]では、「ケガレ」を「気枯れ」すなわち[[ケとハレ|ケ]]がカレた状態とし、[[祭]]などのハレの儀式でケを回復する(ケガレをはらう、「気を良める」→清める)という考え方も示されている。この点については「[[ハレとケ]]」の項目も参照。