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{{出典の明記|date=2009年5月}}
{{国際化|date=2011年6月}}
'''セパレートハンドル'''とは[[二輪車]]のハンドルマウント方式の一つで、左右のハンドルが独立した部品から構成されており,それぞれがリング状のマウント金具で左右のフロントフォークにクランプされを締め付け。対義語はハンドルが一本環状棒状取付金具固定されバーハンドル
 
== 概要 ==
セパレートハンドルの名称は、英語で「分かれた」という意味を表す形容詞の'''separate'''に由来し、日本では略して「セパハン」とも呼ばれる。また、フロントフォークを締め付けて固定すること(clip on)から、英語圏では"clip-ons"と呼ばれる。これに対して旧来の、左右が一本につながっているハンドルは、日本語では「バーハンドル」、英語圏では"one-peace handlebars"と呼ばれる。
現在販売されている中~大型二輪車はほとんどがテレスコピック方式の[[サスペンション]]を採用している。サスペンションは車輪両側にほぼ直立する二本のフロントフォークから構成されており、そのフォークを掴んで固定するのがトップブリッジである。[[ハンドル]]をマウントする方法として、一本の棒状ハンドルをトップブリッジにクランプする方法 (バーハンドル) とリング状のマウント金具で左右のハンドルを各々のフロントフォークにマウントする方法があり、後者がセパレートハンドルと呼ばれる。もちろん、その由来は左右のハンドルが分割されていることから来ている。
 
セパレートハンドルはレース用のオートバイから採用されはじめ、公道用の車種にも採用されるようになった。レース用のオートバイは乗員の乗車姿勢を前傾姿勢にして前面投影面積を小さくし、空気抵抗を減らすためにハンドルの高さを低く作られる。セパレートハンドルはバーハンドルに比べると、ハンドル位置を低くしやすく、なおかつ軽量に作ることができるために採用された。一方、[[ツーリング]]などで長時間走行する用途においては、前傾姿勢によって腕や背中、首が疲れやすくいため不向きである。それでも{{独自研究範囲|date=2011年6月|セパハンへの改造を好むライダーが多かったのは、公道でもより速く走りたいという欲求を反映したものもあるが、それ以上にレーサーライクな外観が「格好いい」からという要素が大きい}}。
1980年代前半まで、日本製の中~大型二輪車はほとんどがバーハンドル方式であったが、このころからセパレートハンドル方式の二輪車がオンロードスポーツ、レーサーレプリカタイプを中心に現れ始める。現在ではスーパースポーツ、ツアラーなど大半のロードスポーツタイプの[[オートバイ]]は形式上はセパレートハンドル方式をとっている。
 
1980年代前半まで、日本製の中~大型二輪車はほとんどがバーハンドル方式であったが、このころからセパレートハンドル方式を採用した日本製の二輪車がオンロードスポーツレーサーレプリカタイプを中心に現れ始める。現在ではスーパースポーツ、ツアラーなど大半のロードスポーツタイプの[[オートバイ]]は形式上はセパレートハンドル方式をとっで採用されている。
オートバイ愛好者のあいだで「セパハン」(セパレートハンドルの略)と言えば、メーカー純正の、比較的リラックスしたポジションに設定されているハンドルではなく、フロントフォークに直接棒状ハンドルをクランプするタイプのハンドルを指すことが多い。このようなタイプのセパレートハンドルは[[クリップオンハンドル]]と呼ばれる。クリップオンハンドルは当時はレーサー([[公道]]走行不可のレース用バイク)にのみ採用されていたもので、公道走行用バイクをレーサーライクに改造するための定番項目の一つであった。
 
時代的背景として、当時{{いつ|date=2011年6月}}の日本では{{要出典範囲|date=2011年6月|[[暴走族]]対策の一環として公道用のバイクにセパハン、集合マフラー、フェアリングなどのレーサー風の装備取り付けて型式認定を取ることが事実上不可能な状態あったことを銘記しておかなくてはならない。もちろんハンドルをセパハンに改造することは違法行為で、として頻繁に取り締まりが行われていた。1982年に国内向けに発売されたGSX750S Katana(刀)は輸出仕様のクリップオンハンドルと異なり大きくせり出したセパレートハンドルを装備したという事例がある。その奇異なスタイリングは「耕耘機」と呼ばれた。これに不満を持ったファンが輸出仕様のクリップオンハンドルに交換、それを[[警察]]がねらい打ちにして摘発するといった事例が多発し、これは後に「カタナ狩り」と言われた。}}
 
1980年代後半からオートバイに対する規制が緩くなり、ほとんどレーサーと見分けがつかない市販車も現れ、{{独自研究範囲|date=2011年6月|セパハンには特別な意味は無くなってきた}}
有名なエピソードとして、1982年に国内向けに発売されたGSX750S Katana(刀)は輸出仕様のクリップオンハンドルと異なり大きくせり出したセパレートハンドルを装備したという事例がある。その奇異なスタイリングは「耕耘機」と呼ばれた。これに不満を持ったファンが輸出仕様のクリップオンハンドルに交換、それを[[警察]]がねらい打ちにして摘発するといった事例が多発し、これは後に「カタナ狩り」と言われた。
 
レーサーでセパハン(クリップオンハンドル)が用いられている理由は、ライディングポジションを前傾姿勢として直線での前面投影面積、ひいては空気抵抗を減少させることを目的としている。そのためポジションは長時間のライディングには向かず、公道を長時間走行する[[ツーリング]]には不向きである。それでもセパハンへの改造を好むライダーが多かったのは、公道でもより速く走りたいという欲求を反映したものもあるが、それ以上にレーサーライクな外観が「格好いい」からという要素が大きい。
 
1980年代後半からオートバイに対する規制が緩くなり、ほとんどレーサーと見分けがつかない市販車も現れ、セパハンには特別な意味は無くなってきた。
 
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