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[[ファイル:Baltimore-Washington TAC 82.png|thumb|240px|航空図の例(米国)]]
[[ファイル:CartasNavegacionAeronautica.jpg|thumb|240px|飛行場ごとの着陸図]]
'''航空図'''とは、[[航空機]]の[[航海術|航行を目的として]]のために作成された[[地図]]である。
 
== 概要 ==
航空図には、航空機飛行の計画や運用に必要な地理情報として、以下のような事項が掲載されている。
 
*[[飛行場]]に関する情報(標高、滑走路長、進入路、照明や舗装の有無など)
*[[航空路]]、[[航空交通管制|航空管制]](使用する無線周波数)、制限空域などに関する情報
*障害物、当該区域の最高標高、[[航空灯台]]、[[地磁気]]方位など、飛行において特に重要な地理情報
*基図として、および[[有視界飛行]]の手段として必要な地形、海岸線、都市などの情報
 
着陸のための図、飛行場図[[無線航法]]図など、目的を絞って特定情報だけ強調した図もある。
 
航空図も[[海図]]同様に、安全な航行のための情報更新が頻繁になされている。
 
== 図法 ==
初期には海図の様式をそのまま適用して[[メルカトル図法]]を用いる事もあったが、現在では[[ランベルト正角円錐図法]]が主流となっている。一部に地形図等と同じ図法している関係で[[横メルカトル図法]]などが見られる。
 
== 作成発行者 ==
国の機関では、歴史的に[[海図]]作成機関が航空図も作成する場合が多い。日本では[[海上保安庁]]海洋情報部が発行している。アメリカでも当初は沿岸測量部(現在の[[アメリカ海洋大気圏局]]沿岸測量部)で発行されていたが、現在は[[連邦航空局]]に移管されている。
 
航空という性格上、外国の情報を必要とする事も多く、[[国際民間航空機関]]が中心となって標準化を進め情報の共有を進めている。そのひとつが国際航空図(World Aeronautical Chart)である。
 
航空という性格上一方で外国の情報を必要とする事も多く、そのために軍や国防省の組織が作成に関与する事も多かった。[[アメリカ国防総省]]地図局(現在の[[アメリカ国家地球空間情報局|地球空間情報局]])も世界統一規格と呼べる航空図シリーズを発行していた<ref>Tactical Pilotage Chart(TPC)とOperational Navigation Chart (ONC)。現在は更新しておらず、航空目的で使用しないよう注意している。</ref>。
 
公益法人や民間での航空図刊行も多く、日本の[[日本航空機操縦士協会]]、アメリカの[[:en:Jeppesen]]などがある。