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'''ツール・ド・フランス2011'''(Tour de France 2011)は、[[ツール・ド・フランス]]の98回目のレース。[[2011年]][[7月2日]]から[[7月24日|24日]]まで行なわれる。
 
== 概要 ==
今年のグランデパールはフランス国内、ヴァンデ県が担当。1999年、前代未聞の大落車を引き起こし、[[ランス・アームストロング]]に運で初勝利をプレゼントしたとも言われてしまった悪名高き[[パサージュ・デュ・ゴワ]]がスタート地点となった。ただしこの区間はセレモニースタート地点と設定され、通過後にアクチュアルスタートとなっているため、そこまでの問題は起こらないと思われる。そして2008年以来3年ぶりに第1ステージがタイムトライアルとならず、ゴール前も[[パンチャー (自転車競技)|パンチャー]]有利の4級山岳山頂ゴールとなり(ただし山頂フィニッシュの山岳賞ボーナスポイントはつかない)、意外な選手が[[マイヨ・ジョーヌ]]を獲得する可能性出てきている。また、このステージにはこの1つしか山岳賞ポイント地点が無いため、マイヨ・ジョーヌに袖を通す選手は自動的に[[マイヨ・ブラン・ア・ポア・ルージュ]]も獲得、中間スプリントの結果にもよるが[[マイヨ・ヴェール]]の3ジャージ獲得チャンスもあるため、一層狙える選手には力が入るゴールとなる。
 
第2ステージは2年ぶりに登場のチームタイムトライアルと復活が続く。2009年と違い23kmと距離が短く、勝負を決めるようなタイム差はつかないと予想されるが落車には細心の注意が必要となる。その後は第7ステージまで平坦基調のステージが続くが、第4、第6ステージはまたしても上りゴール。パンチャー個人と[[スプリンター (自転車競技)|スプリンター]]のチーム力の勝負が見られるか。
 
総合争いがクローズアップされるのは第8ステージから。途中に設置された2級山岳[[ラ・クロワ・サン・ロベール峠]]と3級山岳[[シュペル・ベス・サンシー]]の上りゴールが選手の足の調子を覗きに来る。翌第9ステージも2級3つ、3級3つ、4級2つと激しい峠こそ無いが細かくアップダウンを繰り返すレイアウト、ここで遅れを取ると優勝争いに黄色信号が点灯するが、このステージはどちらかと言うとエスケープに上手く乗ったクライマーのバトルが注目。このステージの峠を全部1位通過することにより、第8ステージまでの峠をパーフェクトに取った選手がいたところで逆転可能。山岳賞を狙いに来る選手は意地でもエスケープに乗ることだろう。
 
休息日後難易度の低いステージを2つ通過し、いよいよ総合争いが本格化。ピレネー第1ラウンドとなる第12ステージは、1級1つ超級2つと、山岳ステージが始まるや否やいきなりの難レイアウト。[[ラ・ウルケット・ダンシザン]]は1級にカテゴリーされるものの、平均勾配7.5%・登坂距離は9.9kmと、平均勾配はその後に来る[[トゥールマレー峠]](平均勾配7.3%・登坂距離17.1km)よりもハード。最後は史上8回目、ツールの登場回数としては[[モン・ヴァントゥ]]に並んだ[[リュザルディダン]]の頂上ゴール。第2ラウンドは中盤で[[オービスク峠]]へ登ると頂上から40kmオーバーのダウンヒル。果敢なアタッカーがクラッシュの恐怖を考えず勝利を求めに来る。第3ラウンドは3級1つ、2級2つ、1級2つを超えた後、2007年、[[アルベルト・コンタドール]]が[[アレックス・ラスムッセン]]に競り勝ちツール初優勝への原動力となった超級山岳[[プラトー・ド・ベイユ]]への頂上ゴール。今大会中もっともハードな平均勾配7.9%・登坂距離15.8kmとなっており、ピレネーのクイーンステージと呼ぶにふさわしい。
 
アルプスへの移動ステージ、休息日を超え、第16ステージはアルプスラウンド前おなじみとなっている[[ガップ]]へ到着、そしてクライマックスへ。アルプス第1ラウンドは3、3、2、1と超えダウンヒル、最後に2級を超え下りゴールと難易度的には高くないが、逃げやすいレイアウトなためそこに注目。またこの日の第3山岳となる2級[[モンジュネヴル峠]]後にイタリアに入国するが、この区間が今大会唯一のフランス国外通過ステージとなる。第4山岳1級[[セストリエール]]からゴールまでは[[ジロ・デ・イタリア2009]]第10ステージとほぼ同一のレイアウトとなっている。第2ラウンドはアルプス100周年を記念しての超級率100%コースレイアウト。超級[[アニュエル峠]]→超級[[イゾアール峠]]と通過し、ラストは超級の[[ガリビエ峠]]山頂フィニッシュ。ラストは前日の逆側よりガリビエ峠を登山、そして名物[[ラルプ・デュエズ]]への山頂フィニッシュ。マイヨ・ブラン・ア・ポア・ルージュの行き先が決まると、翌第20ステージのグルノーブルを舞台にした個人タイムトライアルでマイヨ・ジョーヌとマイヨ・ブランの行き先が確定する。
 
第21ステージはおなじみシャンゼリゼのクリテリウム。スプリンターが最後の力を振り絞りマイヨ・ヴェールへと突き進む。
 
== 選手の出場動向 ==
=== 総合争い ===
* [[ジロ・デ・イタリア2011|ジロ]]で圧倒的な力を見せつけ、パンターニ以来のダブルツールを狙う[[アルベルト・コンタドール]](サクソバンク・サンガード)が今年も中心と噂される。が、常識外れにハードなレイアウトを取ったジロの疲れがどこまで癒えているかがポイント。
* 対抗は昨年2位の[[アンディ・シュレク]]、そして[[フランク・シュレク]]のレオパード・トレックコンビ、ジロをスキップしてまで悲願の優勝に挑む[[イヴァン・バッソ]](リクイガス・キャノンデール)、マイヨ・ジョーヌを纏いながら骨折に泣いた[[カデル・エヴァンス]](BMC・レーシング)、ラストのツールを表明した[[アレクサンドル・ヴィノクロフ]](アスタナ・チーム)、直前の[[クリテリウム・デュ・ドフィネ]]を制した[[ブラッドリー・ウィギンス]](チームスカイ)、昨年4位[[サムエル・サンチェス]](エウスカルテル・エウスカディ)、昨年5位[[ユルヘン・ファンデンブルック]](オメガファーマ・ロット)、昨年6位[[ロベルト・ヘシンク]](ラボバンク)など有力選手は非常に多く、激しい総合争いが期待される。
 
=== ポイント賞争い ===
* 今年からポイント賞のシステムが変更になり、中間スプリントが各ステージ1カ所となり、またそこに与えられるポイントも超級山岳ステージ同様の1位20点以下17・15・13…となり、獲得人数は15人までとなった。エスケープの人数が少ない場合や、山岳ステージでもスプリンターが狙いに行きやすくなり、さらに激しいバトルが期待される。
*昨年も5勝をあげながらポイント賞に一歩届かず、そのため主催者が取らせるためにシステムを変更したとも言われる[[マーク・カヴェンディッシュ]](HTC・ハイロード)が今年も軸。最強のアシストでもある[[マーク・レンショー]]だけでなく、上りステージにも対応出来る[[マシュー・ゴス]]とアシスト体勢は今年も豊富。
== 出場チーム ==
<ref>[http://www.cyclingnews.com/tour-de-france/start-list Tour de France 2011] - cyclingnews.com{{en icon}}</ref><br />'''太字'''は[[UCIプロチーム]]<br />中字は[[プロフェッショナルコンチネンタルチーム]]