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'''ブルジョワジー'''([[フランス語|仏]]:''Bourgeoisie'')は、[[市民革命]]における革命の推進主体となった都市における裕福な商工業者のこと。短く'''ブルジョワ'''(''Bourgeois'')ともいうが、これは個人を指す。後に[[共産主義]]思想の下で産業[[資本家]]を指す言葉に転化し、共産主義者の間では一種の概ね蔑称として用いられた。
 
== 中世のブルジョワジー ==
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== 近世のブルジョワジー ==
[[近世]]になると[[大航海時代]]の幕開きにより、港湾都市では交易によって富を蓄積する者が現れ始めた。又[[絶対王政|絶対主義]]の時代には、中央集権化により特に首都が経済的な中心となり、ここにも富を蓄積するものが現れ始めた。又近世における「重商政策」は彼らの成長を積極的に後押しした。彼らが市民革命前夜における「ブルジョワジー」である。当時の権力主体であった貴族階級、聖職者と都市の労働者、民衆、農民との間に位置付けられる、都市の裕福な商人を指してブルジョワジーというようになった。ブルジョワジーの中には巨万の富を蓄え、貴族に仲間入りするものや貴族に準ずる待遇を受けるものも現れ、新たな支配階級を形成しつつあった。
 
ここでブルジョワジーと呼ばれた人々は、[[市民革命]]の主体となり、それまでの貴族や聖職者が主体であった体制を革命によって転覆させた。そのため市民革命をさして「ブルジョワ革命」とも言う。この場合の「市民」とは「ブルジョワジー」のことで現在の「[[市民]]」という概念とは異なっている。現在の「市民」という概念に近い言葉としてシトワイェン(Citoyen)があった。
 
== 産業革命以降のブルジョワジー ==
市民革命によって政治的な参加権を得たブルジョワジーの中には同時に進行していた[[産業革命]]と結びついて「産業資本家」になる者が現れた。これによってブルジョワジーは[[19世紀]]中頃から資産階級を指す言葉として転化した。[[中華人民共和国]]では現代中国語でブルジョワジーを「資産階級」としている。彼ら共産主義者から見た場合、打倒するべき対象となり、「ブルジョワジー」、「ブルジョワ」、「ブルジョワ階級」と言う言葉そのものが彼らにとっては蔑称となり、物理的に排除すべき対象となった。これらから思想的背景を離れ恣意的な意味で富裕さ、贅沢さなどに対し一方的にそれを非難する言葉という色合いが強くなった。
 
== 関連項目 ==
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*[[中流階級]]
*[[セレブリティ]]
*[[ぜいたくは敵だ]]
 
{{社会階級}}