「射出成形」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m編集の要約なし
2行目:
 
== 概要 ==
[[金属]]の金型鋳造法と似ているが、[[鋳造]]は、金属の[[融点]]を超える比較的低[[粘度]]の[[液体|液状]]にて低圧で[[充填]]される(流し込まれる)のに対して、射出成形は比較的低い温度(180 (180 -450℃) 450℃) で高圧で成形されるのを特徴とする。
 
=== 熱可塑性樹脂の射出成形 ===
[[熱可塑性樹脂]]では樹脂を高温にして溶融させ、低温の金型に入れて固化させる。
 
一般的に、樹脂の[[融点]]あるいは[[ガラス転移温度]]より50 - 150℃高い温度に加温される。これは、高分子特有の粘度を低下させるためである。しかし熱可塑性樹脂は、約200℃より[[分子]]鎖の[[酸化]][[分解]]が始まると言われている。すなわち熱可塑性樹脂の射出成形では、樹脂を高温にできないため、温度と粘度の[[ジレンマ]]がつきまとう。
 
比較的早い[[サイクル]](数秒 - 数十秒)で成形できる長所を持つ反面、樹脂粘度が高いので高速・高圧充填を必要とする欠点を持つ。
 
=== 熱硬化性樹脂の射出成形 ===
17行目:
 
== 特殊な成形 ==
=== 2色成形 ===
[[2色成形]]は、異なる[[色]]、[[材料|材質]]などを2回に分けて成形する方法。[[パーソナルコンピュータ|PC]]の[[キーボード (コンピュータ)|キーボード]]や、[[歯ブラシ]]の[[柄]]に使用される。
 
=== モールド成形 ===
24行目:
 
=== 金属 ===
金属の分野でも[[金属粉末射出成型法]](Metal (Metal Injection Molding=, MIM) という、金属[[粉末]]と樹脂の混合物を射出成形する技術がある。
 
== 工程 ==
=== 一般的な射出成形法 ===
以下の一連の作業を成形の1サイクルと呼ぶ。
型締行程→射出行程→[[計量]]行程・[[冷却]]行程(同時進行することが多い)→型開行程→取出
# 型締行程
この一連の作業を成形の1サイクルと呼ぶ。
# 射出行程
型締行程→射出行程→# [[計量]]行程・[[冷却]]行程(同時進行することが多い)→型開行程→取出
# 型開行程
# 取出
 
<!--
38 ⟶ 42行目:
 
ここにこれを唐突に書く意図が不明。
-->
 
-->
== ホットランナー ==
近年では[[材料]]の無駄を減らすため、ホットランナーと称する射出[[ノズル]]内に、[[ヒーター]]を内蔵する事により温度を維持する機構が組み込まれる例が増えつつある。
 
== 関連項目 ==
* [[プラモデル]]
* [[ヒケ]]
* [[バリ (成型)]]
* [[ラピッドプロトタイピング]]
* [[ダイカスト]]
* [[金型温度調節機]]
* [[金型]]
* [[チクソモールディング]]-[[マグネシウム合金]]の射出成形
 
== 射出成形機メーカー ==
73 ⟶ 67行目:
* ENGEL
* [[樹研工業]]
 
== 関連項目 ==
* [[プラモデル]]
* [[ヒケ]]
* [[バリ (成型)]]
* [[ラピッドプロトタイピング]]
* [[ダイカスト]]
* [[金型温度調節機]]
* [[金型]]
* [[チクソモールディング]]-[[マグネシウム合金]]の射出成形
 
== 外部リンク ==