「アイスランド・クローナ」の版間の差分

コインには海の生物が描かれており、漁業が経済を支えてきた国ならではの硬貨と言える。1ISKは[[タラ|鱈]]、5ISKは[[イルカ]]、10ISKは[[カラフトシシャモ|カペリン]]、50ISKは[[カニ|蟹]]、100ISKは[[ランプフィッシュ]]となっている。また、1ISK以外の硬貨の裏には[[ドラゴン]]、肉食[[鳥類|鳥]]、[[ウシ|雄牛]]、[[山の巨人#現代の山の巨人|巨人]]の4体の生き物が描かれている。これは、アイスランドの「守護神」である。13世紀にアイスランドで書かれた『[[ヘイムスクリングラ]]』にある、昔[[デンマーク]]国王[[ハーラル1世 (デンマーク王)|ハラルド・ゴルムスソン]]がアイスランドを征服するために[[魔術師]]をアイスランドに派遣したところ、アイスランドの各方角にこの4体が存在していて征服をあきらめざるを得なかった、という伝承<ref>[[スノッリ・ストゥルルソン]]『ヘイムスクリングラ - 北欧王朝史 -（二）』（[[谷口幸男]]訳、プレスポート・北欧文化通信社、2009年、ISBN 978-4-938409-04-3）633）62-63頁（第三十三章 ハラルド・ゴルムスソン）。</ref>に基づいている。東をドラゴン、北を鳥、西を雄牛、南を巨人が守護するとされている。なお、1ISK硬貨の裏側には巨人しか描かれていない。