「シシリー・メアリー・バーカー」の版間の差分

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'''シセリー・メアリ・バーカー''' または '''シシリー・メアリ・バーカー''' ('''Cicely Mary Barker''',[[1895年]][[6月28日]]-[[1973年]][[2月16日]]) は、[[イギリス]]の[[挿絵]][[画家]][[児童文学者]]である。「花の妖精(flower(フラワー・フェアリー,flower faries)」シリーズと呼ばれる、独自の妖精詩画集を発表した。彼女の花の[[妖精]]は、花びらで造られたような衣装をまとった少年や少女で、背中に蝶やとんぼの翅(はね)を付けているのが特徴である。
 
== 生涯 ==
 
シセリー・メアリ・バーカーは、[[1895年]]6月28日、[[ロンドン]]南方、[[サリー州]]の[[クロイドン]]に第二子として生まれた。メアリとで、ウォルターの両親は中産階級に属しており、病弱なシセリ・バに乳母を付けて、家庭教育でシセリは教養を身に付けた。屋外に出るこはなく、メアリ・エリノア・オスワルド(Mary Eleanor Oswald)のあいだの第二供時代は読書絵を描くことに関心があっして生まれた。
 
子供時代、シセリーはてんかんを患った。その症状は二十代になる頃にはなくなったが、シセリーは特別な配慮を家族内で受けた。両親は中産階級に属しており、病弱なシセリーに乳母を付けた。彼女は学校へは通わず、家庭教育で教養を身に付けた。屋外に出ることはなく、子供時代は読書と絵を描くことに関心があった。
 
=== 才能の芽生え ===
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=== 画家としての活動 ===
 
シセリーは、「花の妖精」シリーズ以外にも、様々な挿絵を描き、詩画集や、彼女自身が創作した物語を出版した。白鳥と少女の友情を描いた『イグサいぐさ川の王(Lord(The Lord of the Rushie River)』や『妖精の贈り物』などが知られる。また教会のパネル画などを描いた。作風は異なるが、同じ妖精画を描く画家の友人などもできた
 
敬虔なキリスト教徒であったシセリーは、キリスト教関係の聖歌や詩の本の挿絵を描き、また教会のパネル画や、祭壇の装飾画などを描いた。[[ポストカード]]や[[グリーティング・カード]]の挿絵は、若い頃から最後まで描き続けた。作風は異なるが、同じ妖精画を描く画家の友人などもできた。
 
シセリーにとっては、しかし芸術家の友人たちよりも、家族の方が一層に親しみ深く、また重要であった。シセリーにとって悲しみであったのは、1954年に、姉のドロシーが心臓麻痺で世を去ったことだった。老いた母親と二人残されたシセリーは、家事を維持するのに精一杯で、創作活動は休止された。
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=== 晩年 ===
 
1950年代は、シセリーにとって最悪のときとなり、親しい友人たちの逝去を見送らねばならず、更に1960年には、母メアリが世を去った。彼女は長年住み馴染んだクロイドンを出て、[[サセックス]]へと移った。
 
高齢で、視力も損ない体力も衰えてはいたが、シセリーは、1961年から1972年に渡り、クロイドン芸術協会の副会長を務めた。[[1973年]]2月16日、シセリー・メアリ・バーカーは、77歳で逝去した。
 
== シセリーの作風 ==
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== 作品 ==
 
* 『春の花の妖精』 The Flower Faries of the Spring :Blackie 1923
* 『夏の花の妖精』 The Flower Faries of the Summer :Blackie 1925
* 『秋の花の妖精』 The Flower Faries of the Autumn :Blackie 1926
* 『道ばたの花の妖精』 The Flower Faries of the Wayside :Blackie 1948
* 『庭の花の妖精』 The Flower Faries of the Garden :Blackie 1944
* 『樹の花の妖精』 The Flower Faries of the Trees :Blackie 1940
* 『花の妖精のアルファベット』 A Flower Fairy Alphabet :Blackie 1934
* 『冬の花の妖精』 The Flower Faries of the Winter :Blackie 1985
* 『聖歌画集本』 A Little Picture Hymn Book :Blackie
* 『古いうたの本』 A Little Book of Old Rhymes :Blackie
* 『子供のうたの本』 The Children's Book of Rhymes  :Blackie
* 『いぐさ川の王』 The Lord of the Rushie River :Blackie 1938
* 『白鳥サイモン』 Simon the Swan:A Sequel to the Lord of the Rushie River  :Blackie
 
=== 邦訳 ===
 
:偕成社 「'''フラワーフェアリー'''」シリーズ  新倉俊一 訳  1979年
* シシリー・メアリー・バーカー 『はるのうた』  Flower Faries of the Spring
* シシリー・メアリー・バーカー 『なつのうた』  The Flower Faries of the Summer
* シシリー・メアリー・バーカー 『あきのうた』  The Flower Faries of the Autumn
* シシリー・メアリー・バーカー 『アルファベットの妖精』  A Flower Fairy Alphabet
* シシリー・メアリー・バーカー 『木の妖精』  The Flower Faries of the Trees
* シシリー・メアリー・バーカー 『にわの妖精』  The Flower Faries of the Garden
* シシリー・メアリー・バーカー 『みちばたの妖精』  The Flower Faries of the Wayside
:ほるぷ出版 「'''花の妖精'''」 シリーズ  白石かずこ 訳  1994年
* シシリー・メアリー・バーカー 『花の妖精たち 春』  The Flower Faries of the Spring
* シシリー・メアリー・バーカー 『花の妖精たち 夏』  The Flower Faries of the Summer
* シシリー・メアリー・バーカー 『花の妖精たち 秋』  The Flower Faries of the Autumn
* シシリー・メアリー・バーカー 『花の妖精たち 冬』  The Flower Faries of the Winter
* シシリー・メアリー・バーカー 『花の妖精たち アルファベット』  A Flower Fairy Alphabet
* シシリー・メアリー・バーカー 『花の妖精たち 木』  The Flower Faries of the Trees
* シシリー・メアリー・バーカー 『花の妖精たち 庭』  The Flower Faries of the Garden
* シシリー・メアリー・バーカー 『花の妖精たち 道ばた』  The Flower Faries of the Wayside
:その他:徳間書店
* シシリー・メアリー・バーカー 『白鳥とくらした子』 八木田宜子 訳 2002年  The Lord of the Rushie River
 
== エピソード ==
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* [http://www.ortakales.com/illustrators/barker.html シセリ・バーカー:生涯と作品略述] [英文]
* [http://www.croydon.gov.uk/leisure/artsentertainmentculture/culture/localhistoryheritage/historicbuildings/cicelymarybaker クロイドンサイト] [英文]
* [http://www.flowerfairies.com/UK/start.htm 花の妖精・オフィシャルウェブサイト] [英文]