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「ダイヤモンドは燃えやすい」「火をつけると簡単に燃える」というのは誤り。ダイヤモンドの燃焼には継続的な加熱が必要。
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ただし、宝石と云う扱いを受けても、知名度があまり高くない石は、収集家やマニア向けの珍品逸品、いわゆるコレクターズアイテムの位置に留まり、見た目の美しさと希少性だけが取り上げられ、その他の条件についてはかなり緩くなっている場合が多い。この手の石にはモース硬度2~5などといった傷つき易い石、空気中の湿気を吸い取ったり、酸化が進んで変質する石、紫外線を吸収して自然と退色する石、1カラットに満たない小さなそれしか取れない石、はてはお湯をかけるだけで溶けてしまう石などがあり、当然取り扱いには注意を要する。
 
知名度が高い石であっても取り扱いに注意を要する石もある。例を挙げるとオパールやトルコ石は石内部に水を含んでいるため乾燥により割れたり、オパールの場合その一大特徴である[[遊色効果]]が消失することもある。サンゴや真珠は酸には極端に弱く、[[食酢]]が付着しただけで変色する。ダイヤモンドは燃えやすいし、コハクは温度上昇に弱くすぐ溶ける。エメラルドは内部に無数の傷を抱えており、特にへき開面に沿った衝撃には弱くたいへん割れ易い。
 
== 資産価値 ==
鉱物の中で[[金属]]にあたり、希少性が高く化学反応や[[風化]]などによる経年変化が著しく低い鉱物を[[貴金属]]といい、[[金]]、[[プラチナ]]などが該当する。資産としてみた場合、'''換金性、実用用途に関しては貴金属の方が宝石よりはるかに優れている。'''貴金属、とりわけ金は価格算定の根拠となる世界的に通用する評価基準が決められており、[[相場]]や[[市場]]が整備されているのに対し、宝石はダイヤモンドこそ国際的な評価基準ルールや市場、相場が定められているものの、それ以外はどの宝石もその評価基準は厳密ではなく、国や民族によっても大きく異なる。具体的には、翡翠は東アジアの国々では高く評価されるが、欧米での評価はそれほどでもない(欧米で高く売買されるときは、最終的に中国に売り込むことが目論まれている)。[[誕生石]]が国によって異なるのもその辺の事情を物語っている。
 
貴金属は宝飾向け以外に、電気電導性に優れている、著しい展延性を有するので[[金箔|箔]]にしやすい、基本的に錆びないというその特性を生かした工業用途も多々あるが、宝石の工業用途は[[研磨材]]、[[ボーリング]]マシンのロッド、[[切削加工]]工具(バイト)などに使用されるダイヤモンドを除けば非常に限られている。かつては[[レコード]]針(サファイア)や機械式時計の[[軸受け]](ルビー)などがあったが、現在は[[レーザー]]発振媒質(ルビー,人工ガーネット)や[[水晶振動子]]ぐらいしかない。ゆえにダイヤモンドは一見貴金属並みの資産価値が確立されているように思えるが、その一方でをつけ災などの高温環境にさらされると簡単に燃えてしまうと云う致命的損傷を受け、資産価値が損欠点われる可能性があるため、資産として保有し続けるには難がある。
 
== 命名 ==