「併願受験」の版間の差分

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また、第一志望より第二志望以下の方が偏差値が高いケースもある。例えば、地方の学生が地元の[[国立大学]]と[[東京都区部|都内]]の[[私立大学]]のどちらにも合格した場合、経済的理由でたとえ偏差値が低くても[[国立大学]]に入学することも少なくない。他にもある大学の複数学部に合格した場合、偏差値が低くても、自分が行きたい[[学部]]を優先して入学する例などもある。このような場合「'''蹴る'''」という用語を用いる。
 
==滑り止め==
本命に比べ、受験偏差値が低い学校の入学試験を受けること、またはその学校を'''滑り止め'''という。滑り止めは仮に本命に合格できなかったとき、[[過年度生]]を回避するための一種の保険である。滑り止めは、本命より前日に受け試験慣れも兼ねる場合と、本命より後の日程を選び、本命の結果によっては受けない場合とがある。当然のことながら、本命の学校に合格した場合、滑り止めで合格していても普通は進学しない。そのため、学校側では、主に後期試験などで募集人数よりはるかに多い人数を合格とする場合が通常である。また、合格した時点ですぐに[[入学金]]を払わないと、入学が認められない学校もある。これは受験生を金銭的に囲い込み、本命に合格者が流出するのを減らす対策のひとつでもあるが、この入学金および授業料が貴重な収入源となっている大学もある。結果的に入学しなかった受験生が、前払いした入学金・授業料の返還を求めて訴訟を起こしたケースが何件かあるが、2006年現在、裁判所の判断は分かれている。逆に入学金の支払いの締め切りを入学直前まで延ばしている学校は、単に受験者数を多くするためであるといえる。資料によっては、滑り止めを合格可能性によって'''堅実校'''と'''安全校'''に分類することもある。さまざまな偏差値の学校を受験することによって、全ての受験校に不合格になる、あるいはひどくレベルの低い学校にしか進学できない、などの事態を防ぐことができるからである。
 
===滑り止めの歴史===
 
===滑り止めと心理===
第一志望に不合格でも進路は残されるという安心感を与えるが、逆にそれを利用して、滑り止めを受験しないことによって自分を追い詰め、意識を向上させようとするものもいる。
 
===滑り止めの問題点===
*滑り止めの学校になりやすい学校の生徒(学生)に劣等感を与えがちである。
*本命の学校に合格せず、滑り止めの学校に通うことになった生徒(学生)が、自分への自信を失い、そのまま成績が降下していく可能性がある。
*難関校を受験する生徒が多く選択する滑り止めの学校の場合、合格ラインが上昇し、その学校を本命視していたボーダーライン程度の実力の生徒が不合格となる可能性がある。これは私立大学に最も多く見られ、募集人数が少ない、いわゆる小規模大学にて発生しやすい。
 
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==志望校以外を受験するケース==
以下のような理由で志望校以外を受験することもある。
* 学校側から要望を受けて。
*: 学校の難関校の合格者数を増やし、実績を水増しするため<!--進学実績だとちょっと変な気がします-->。私立の新興進学校に多い。受験料を負担する学校もある。
* [[学習塾|塾]]などから要望を受けて。
*: 同様の理由で受験生が通っている[[学習塾|塾]]や[[予備校]]から本命や滑り止め以外への受験を要望されることもある。
* 純粋に試験慣れするため。
*: これは、入試の日程が早かったり、受験料が安いときにみられる。例えば防衛大学校、防衛医科大学校の受験料は無料であり他の国公立大学よりも試験の時期がかなり早いことから、模試感覚で受験する受験生も少なくない。
* プライドを守るため。
*: 例えば[[医学部]]志望の学生が[[理工学部]]や[[経済学部]]を受験する例がある。これは、受験する医学部がその学生にとってどこも不合格である可能性が高い場合、たとえ入学する気がなくても、これまでの勉強の成果を周囲に見せることによってプライドを守っているといえる。また、経済的にある程度余裕のある受験生は、そのまま[[仮面浪人]]に持ち込むこともある。
* 周囲への単なる話題づくりのため。
*: 例えば、偏差値70以上あるものが偏差値30代の学校を受験する理由がこれである。このような生徒が多いと模試などで新設校の倍率が異様に高くなるという現象が見られる。
 
==関連項目==