「血液ガス分析」の版間の差分

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== 静脈血液による血液ガス分析 ==
換気、酸素化の評価が必要な場合は動脈血液による血液ガス分析が必要であるが、酸塩基平衡を調べたい場合は静脈血による血液ガス分析で十分である。pH,PaCO2,HCO3に関しては動脈血と静脈血の相関係数は0.9以上とされている。平均誤差はpH 0.036(0.030~0.042),PaCO2 6.0(5.0~7.0),HCO3 1.5(1.3~1.7)とされている。()内は95%信頼区間を併記した。pHは小さくなり,PaCO2は大きくなり,HCO3は大きくなるなるため簡便な方法としては静脈血は動脈血と比べて0.01~0.05小さくなり、,PaCO2は約6大きくなり、HCO3は約2大きくなると考えることが多い。また代謝性アシドーシスでは代償性呼吸性アルカローシスで代償されるが、十分に代償されている場合はHCO3に15を加えた値がPaCO2となっており、pHの小数点以下2桁がそのままPaCO2となる。もし予想値よりPaCO2が高ければ呼吸性アシドーシスの合併、PaCO2低値ならば呼吸性アルカローシスが合併していると考えられる。
 
== 関連項目 ==