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江口磐世☆ (会話 | 投稿記録)
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== 概要 ==
夜戦では、屋外は当然暗いため、視界がほとんど得られない環境においての戦闘行動となる。自軍の動きを敵に悟られにくいように、無灯火に近い形で行動をすることがある。

暗闇の中で視界を得るためには[[網膜]]の[[桿体細胞|桿状体]]が機能することが必要であり、これは暗闇に入ってから30分程度時間がかかる(日中明るい光に晒され続けた場合はより時間がかかる場合もある)。桿状体は網膜の周縁部に集中的にあるために、夜間で視力を得るためには対象物から少し視点をずらして見るという特殊な物の見方をする必要がある。

移動においても、夜間は人間の感覚器官が鈍っているため疲労が蓄積しやすく、また障害物の有無や位置が確認しにくく、誘導が困難なために機動力が著しく低下する。誘導方法は[[地図]]、[[方位磁針|コンパス]]、[[グローバル・ポジショニング・システム|GPS]]を用いるところは日中と変わらないものの、得られる情報が日中に比べて少ないために意志決定、行動に時間がかかってしまう。

また隊形を維持することが夜戦においては極めて重要になる。戦闘において同士討ちを避けるために移動においては隊形を堅持し、一度射撃区域を命じられたら絶対に区域外に向けて発砲はせず、射撃区域を横切る場合は合い言葉などで敵味方を識別する必要がある。
 
以上の事柄から、夜間暗視装置やGPSの非常に発達した現代においても、夜戦は実行部隊にとってストレスの溜まる任務であり、危険度の非常に高いものであることは古来からほとんど変わっていない。またそれ故に、夜間の歩哨任務なども同様に緊張感を強いられる。
 
== 関連項目 ==