「ブラックウォーター (陸水学)」の版間の差分

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陸水学における'''ブラックウォーター'''とは、木の茂った湿地や沼地を通る、水深が深く、流れが遅い[[河川]]のことである。枯れ葉などが川底に堆積しているので、それから[[タンニン]]がしみ出して、流れている水は透明な黒〜茶色に着色され、[[酸性]]河川となっている。代表的なブラックウォーターは、南アメリカの[[アマゾン川]]水系に多い。ここでいう"ブラックウォーター"とは、[[陸水学]]、[[地質学]]、[[地理学]]、そして[[生物学]]的な研究によって定義される物であるから、流れている水が黒い川がすべてブラックウォーターであるという訳ではない。
 
ブラックウォーターは、他の河川よりも栄養が豊富で、[[イオン強度]]も[[雨|雨水]]よりわずかに高い。<ref>{{cite journal |doi=10.2307/2989823 |last=Janzen |first=D H |title=Tropical Blackwater Rivers, Animals, and Mast Fruiting by the [[Dipterocarpaceae]] |journal=Biotropica |volume=6 |issue=2 |month=July |year=1974 |pages=pp. 69–103 |jstor=2989823}}</ref><ref>{{cite journal |last=Sioli |first=Harald |year=1975 |title=Tropical rivers as expressions of their terrestrial environments |journal=Tropical Ecological Systems/Trends in Terrestrial and Aquatic Research |pages=pp. 275–288 |publisher=[[Springer Science+Business Media|Springer-Verlag]] |location=[[New York City]]}}</ref>この特徴によって、ブラックウォーターでは、他の河川とは大きく異なる[[生物相|動植物相]]がみられる。ブラックウォーターと、その他の河川が集まっている地域では、特に多様な生物が生息していることが多い。
 
==ブラックウォーターと他の河川の比較==