「ローマン体」の版間の差分

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[[画像:Sol Serapis.jpg|right|thumb|200px|古代ローマの碑文の一例]]
 
'''ローマン体'''(ローマンたい、roman type)とは[[アルファベット]]の[[セリフ]]体[[書体]]の一群を指す。[[セリフ]]の項も参照のこと。<!--狭義には[[タイムズ・ニュー・ローマン]]のような[[セリフ]]体書体と同義に用いられる。-->
 
ただしこれとは別義として、セリフの有無は問わず、'''upright体'''立体活字''''''正体''''''立体'''などとも呼ばれる、[[イタリック体]]と対比して傾かずに垂直に立った書体のこと)のことを指す用例も多い。 <!--広義にはセリフの有無にかかわらず、[[イタリック体]]と対比して傾かずに垂直に立った書体の事を指し、この意味で'''立体活字'''や'''正体'''などとも呼ばれる。-->
 
[[古代ローマ]]の碑文で用いられた書体ならびに8世紀末の[[カロリング朝体]]にルーツを持ち、活字としては1465年に初めて用いられた。現在一般的なローマン体は1470年にジャンソンがデザインしたものがベースとなっている<ref>インキュナブラ小事典「[http://www.ndl.go.jp/incunabula/glossary/glo_30.html ローマン体]」『インキュナブラ〜西洋印刷術の黎明〜』[[国立国会図書館]]、2004年。</ref>。
 
よく使われるローマン体の例としては、[[ギャラモン]]、[[タイムズ・ニュー・ローマン]]、[[ボドニ]]、[[バスカヴィル]]などがあげられる。[[セリフ]]の項も参照のこと
 
==upright体==
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数学や自然科学では、一般に、[[変数 (数学)|変数]](定まっていない関数名や物理[[定数]]も含む)にはイタリック体を用い、それ以外はupright体<!--ローマン体-->を用いる。これは、[[国際標準化機構|ISO]]<ref>[http://www.webstore.jsa.or.jp/webstore/Com/FlowControl.jsp?lang=jp&bunsyoId=ISO+31-11%3A1992&dantaiCd=ISO&status=1&pageNo=0 ISO 31-11:1992]、[[国際標準化機構]]、1992年。</ref>や[[日本物理学会]]などが定めている。
 
[[変数 (数学)|変数]]以外を指しupright体を用いる記号の例としては、[[単位]]やその接頭辞がある<ref>「[http://www.nmij.jp/chishiki/si.html 国際単位系 (SI)]」『計量標準の知識』独立行政法人[[産業技術総合研究所]]計量標準総合センター、2003年。</ref>。<!-- にはローマン体を用いる -->また、[[ネイピア数]] e 、[[虚数単位]] i 、[[円周率]] π<!--、[[光速|光速度]] c -->のような数や量のほか、[[対数]] log、[[極限]] lim、[[微分法|微分]] d など内容の定まった[[数学記号]]全般が含まれる。ただし慣用として、e、i、π、d などは、イタリック体で表記される場合も多い。
 
また慣用として、ギリシャ大文字による変数はupright体を用いることも多い。