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[[Image:Sri Lanka Sabaragamuwa locator map.svg|thumb|150px|サバラガムワ州]]
'''サバラガムワ州'''（[[英語]]：Sabaragamuwa、[[タミル語]]：சபரகமுவா மாகாணம்）は、[[スリランカ]]の中央山脈南西側に位置する[[州]]で、県で言えばラトゥナプラとケーガッラが含まれる。シンハラ人居住区の二大区分であるウダ・ラタ（高地）とパハタ・ラタ（低地）の中間部にあたり、文化も双方が混淆している。旧王国の周縁部にあたると同時に沿岸部からも比較的距離があり、西欧の植民地化の影響もイギリス統治（1815）以前はさほど大きくなかった。地勢は変化に富み、海抜100ｍから2000ｍに至る高度差がある。州都は[[ラトゥナプラ]] (Ratnapura)で、海岸沿いの[[コロンボ]]から約100kmの位置にある。町の北方には、中央高地の山々が連なっており、南西モンスーンのヤラ期のうち5月～7月、北東モンスーンのマハ季の9～10月の時期には大量の雨が降る。降雨に恵まれて生業は農業は米の二期作が基本であるが、植民地時代に始まった茶とゴムのプランテーションが現在も継続しており現金収入になっている。ただし、茶園（エステート）で働くのは、19世紀半ばにイギリスが南インドから連れてきたインド・タミルの子孫たちで、多数派のシンハラ人とは別の民族集団を形成している。ラトゥナプラとは「宝石の町」の意味で、田畑から宝石の原石（ルビー、サファイア、トパーズ、ガーネットなど）が産出するので、一攫千金を狙う人々がたくさん入り込んで露天掘りを行っている。ラトゥナプラ北方にそびえるスリー・パーダ山は（標高2238ｍ）は、頂上に聖なる足跡（パーダ）があるとされる聖地で、仏教徒は仏陀、イスラーム教徒は人類始祖のアダム、ヒンドゥー教徒はシヴァ神、カトリック教徒は聖トーマスの残したものだと主張し、宗教を越えて人々が登山する[[山岳信仰]]の山である。特に、3月の満月の日は山麓から山頂まで数珠つなぎになるほどの巡礼が参拝に訪れる。山の別名はスマナ・クータといい、山の神のサマンがいるとしてあがめられている。もともとは、[[先住民]]の[[ウエッダ]]（ウェッダー）の聖地であった可能性も高い。州名のサバラは狩猟民、ガムワは地域の意味で、森で狩猟を営む人々が居住していたことに由来し、[[狩猟採集民族]]のウエッダ（ウェッダー）が多く住んでいた可能性もある。現在では、シンハラ人は徐々に勢力を拡大し、ウエッダはほぼ姿を消している。王国時代は地主貴族のラダラが広大な土地を持つ地主として君臨していた。王国の消滅後、さらに独立後は土地改革によって土地は細分化されたが、今でも旧地主は隠然たる勢力を持つ。アジア初の女性首相となったシリマウォ・
[[バンダーラナーヤカ]]（バンダラナイケ）の実家は、サバラガムワの大地主、ラトワッタ家であり、かつては大地主であった。
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