「違いを除いて」の版間の差分

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たとえば[[不定積分]]を計算するとき、その結果は「定数項の違いを除いて」 ''f''(''x'') であるというように言うことができる。その意味は、''f''(''x'') 以外に不定積分 ''g''(''x'') があったとしても ''g''(''x'') = ''f''(''x'') + ''C'' (''C'' は定数)と書くことができ、その後の論理展開において ''f'' のかわりに ''g'' を用いても影響がないことを示唆している。またたとえば[[群論]]で、[[群 (数学)|群]] ''G'' が[[表現空間|集合]] ''X'' に[[群作用|作用]]するとき、''X'' のふたつの元が同じ[[軌道 (数学)|軌道]]に属するならば、それらは「群作用の違いを除いて」同値であると言い表すことができる。
 
: 注: 形式ばらな少し砕けた言文脈で方ということになるが、同じ目的で「— で割って」「— を法として」([[modulo]] —, mod —) と言い回すこともよく行われる。以下に挙げる例であれば、「位数 4 の群は同型で割れば(mod 同型で)2種類である」とか、「クイーンの名前を法として92個の解がある」といった具合である。この言い回しは[[合同算術]]における「7 と 11 とは 4 を法として(あるいは 4 で割った余りが)等しい」というような構文の流用である(もちろん、聞き手がこういった略式の数学用語に慣れていることが前提)。
 
== 例 ==