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[[ファイル:Ball pen.jpg|thumb|250px|ボールペン]]
 
'''ボールペン'''は文字や図形を描くために使用する筆記具。[[精密機械]]であり、[[文房具]]の一種である。先端に[[金属]]又は[[セラミックス]](ごく一部ボールpentelのように[[樹脂]]のものも存在する)の極小の[[球]]([[球|ボール]])が填め込まれており、このボールが筆記される面で回転することにより、ボールの裏側にある細い管に収められた[[インク]]が筆先表面に送られて、線を描くことができる[[ペン]]の一種。この一連の機構がユニット化されたものをレフィルと呼び、ペン軸の内部に収めて使用する。
 
この{{要出典範囲|ボールペンという名称は[[和製英語]]であり|date=2011年8月}}、[[英語]]では [[:en:ballpoint pen|ballpoint pen]] (ball-point pen) と呼ばれる。また、[[イギリス英語]]、[[オーストラリア英語]]では [[:en:biro|biro]] という名称も用いられる。
 
== 特徴 ==
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=== チップ材質 ===
*;[[黄銅|快削黄銅]]
**:加工しやすく安価に製造できるが、寿命が短い。
*;[[白銅]]
**:上に同じ。耐食性は黄銅より比較的良好。
*;[[ステンレス]]
**:比較的磨耗に強く、寿命が長い。日本で生産されるボールペンチップの多くは、この材質。
 
=== ボール材質 ===
*;[[ステンレス鋼]]
**:安価に製造できるが、若干耐磨耗性に劣る。
*;[[超硬合金]]
**:主に炭化[[タングステン]]が使用される。寿命が長い。
*;[[セラミックス]]
**:主に[[アルミナ]]が使用される。磨耗が少ないため寿命が長い他、インクに対して化学変化を起こさず、表面に微細な凹凸がありインクのノリが良い。
*;[[模倣宝石|人造宝石]]
**:[[ルビー]]は摩擦係数が小さく磨耗が少ないため、高級ボールペンに使用される。
 
=== 軸材質 ===
*;[[合成樹脂]]
**:最も一般的な軸材質。安価で大量に生産できるため多く使用されている。
*;[[金属]]
**:一部の高価なボールペンで使用されている。合成樹脂に比べて本体を小型化できる利点がある。
*;[[木材]]
**:材質に狂いが生じやすいため一般に使用されることは殆どない。
*;[[セルロイド]]
**:かつて[[万年筆]]用に大量に使用された素材。一時は合成樹脂の登場により姿を消したが昔ながらの風合いを重視し現在も細々と使用されている。
*;[[エボナイト]]
**:上記に同じ。[[紫外線]]で劣化するが漆黒の美しい光沢を呈する。
*;[[紙]]
**:[[ドイツ]]で考案された軸材質。何重にも巻いた[[クラフト紙]]の厚紙でできた紙管を使用する。ロゴを印刷できる面積が広く取れ[[リサイクル]]が容易であるため企業の[[宣伝]]用として多用される傾向がある。
 
ボールペンはボールを周りのカシメによって支持するため、寝かせて書くとカシメが擦れて故障の原因となる恐れがある。また、ペン先内部にボールを支える為の受座があるので、受座がボールを正しい位置で支えられる角度で筆記するのが良いとされる。よって筆記時には[[万年筆]]と違い紙面に直角に近い角度(60~90度が望ましいとされる)を保ち筆記することが求められる。