「レナ川」の版間の差分

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[[バイカル湖]]の西20km、[[中央シベリア高原]]の南部に位置する[[バイカル山脈]]の標高1,640mに源を発し北東に流れ、途中で[[キレンガ川]]、[[ヴィティム川]]を合わせ中流へ入り東へ流れる。レナ川の谷間は広大な[[氾濫原]]になっており[[オリョークマ川]]を合わせて北へ向きを変える。[[ヤクーツク]]からは平野に入り、[[アルダン川]]を合わせたところで下流となり、[[ベルホヤンスク山脈]]に沿うように北西へ向きを変え、左岸の大支流である[[ヴィリュイ川]]を合わせ、徐々に北に向きを変えて[[河口]]部に面積10,800km<sup>2</sup>の[[三角州]]を形成し[[北極海]]の[[ラプテフ海]]に注いでいる。レナ川三角州で海に入る[[分流]]は大きく7つあるが、最も大きく重要なのは一番東側のバイコフ川である。デルタの付け根の東側に開けたティクシ湾には[[ティクシ]]の港がある。
 
レナ川流域はじめ東シベリアでは、[[最終氷期]]の時期でも空気の乾燥により[[氷河]]が形成されなかったと見られ、海沿いには氷河由来の[[フィヨルド]]がなく、大きな川は[[三角江]]ではなく三角州を形成している。レナ川三角州の幅は7つの分流により400kmに達する分流の幅は1km~3kmであり一番大きくて重要な分流はバイコフ川で川幅は3Kmである。1年のうち9月末から6月初めまでの7ヶ月は凍結し[[ツンドラ]]状態になるが、5月になると一面の[[湿地]]帯へと変貌し、夏の間は多くの野生生物の舞台となる。レナ川水系の全域も10月初旬から5月ごろまでは凍結する。ヴィティム川とオリョークマ川では[[砂金]]が採れ、デルタの地底からは[[マンモス]]とその牙が見つかる。
 
== 歴史 ==