「二重惑星」の版間の差分

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しかし天体間の距離が大きく影響する定義であり、必ずしも「質量が似通っている」というイメージに対する基準ではない。たとえば、地球と月の共通重心は地球中心よりも地球表面に近く、地球と月の距離があと1.35倍遠ざかれば、共通重心は地球外に出てしまう。現に、月は徐々に地球から遠ざかっており、現在のペースが続けば約30億年後にはそれが現実となる。つまり、地球と月自体には何の変化もないにもかかわらず、惑星・衛星系から二重惑星系に変わってしまう。
 
さらに、現実に太陽系内で起こりうるケースではないが、主惑星の[[密度]]にも依存しており、仮に地球の質量はそのままで密度が2.45倍になれば、共通重心は地球外に出てしまう。また主惑星の[[自転]]速度にも依存しており、仮に冥王星の自転が非常に高速で扁平な[[回転楕円体]]([[扁球]])になれば、共通重心が冥王星内に入ってしまう。
 
[[生化学|生化学者]]でもある[[SF作家]][[アイザック・アシモフ]]は、二つの天体それぞれについて太陽を回る軌道が[[凸状軌道]]であれば二重惑星であるという定義から、地球と月は二重惑星だとした。しかしこの定義は一般的ではない。この定義も2天体間の距離に依存し、さらに、恒星との間の距離にも依存する。ただし、主惑星の密度や自転速度には依存しない。